タイトル |
フルアジナム水和剤によるハダニ類の密度抑制 |
担当機関 |
秋田県果樹試験場鹿角分場 |
研究期間 |
1990~1991 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 黒星病、斑点落葉病に効果の高い、殺菌剤フルアジナム水和剤のリンゴのハダニ類に
対する抑制効果を試験した。
- フルアジナム水和剤を殺ダニ剤として使用した場合のナミハダニに対する効果は1000倍、
2000倍とも対照薬剤ヘキシチアゾクス水和剤2000倍に比較して劣り、抑制期間は約 20日であった(表1)。
- フルアジナム水和剤1000倍および2000倍を6月下旬、7月中旬あるいは7月上、下旬
の2回、既存の殺虫剤に替えて散布した結果、両濃度とも散布期間中のナミハダニの 増殖を低密度に抑え、殺ダニ剤の散布時期を8月中旬まで遅らせることができ た(表2、表3)。
- 低密度条件下では1000倍および2000倍とも殺ダニ剤無散布が可能であった。
- 技術・情報の適用効果
フルアジナム水和剤をナミハダニが増殖最盛期に入る前の6月下旬~7月の殺菌剤として 使用することにより、ハダニ類の増殖を抑制し夏期の殺ダニ剤散布時期を遅らせることが でき、年によっては殺ダニ剤散布回数低減が可能となる。
- 適用の範囲
県内全域
- 普及指導上の留意点
- 人に対するかぶれなどの刺激がでる場合がある。
- 殺菌、殺ダニ両効果が発揮されるよう、病気の発生及びハダニ類密度の動向に
注意する。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
カテゴリ |
黒星病
薬剤
りんご
|