タイトル |
乗用田植機を汎用利用した小麦・大豆の立毛間播種技術 |
担当機関 |
東北農試 |
研究期間 |
1989~1993 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 小麦・大豆の2年3作が安定的に導入可能となるように、乗用型田植機台車と
麦・大豆用施肥播種機を組み合わせた改良型機械による小麦・大豆両作物の 立毛間播種技術を開発した。
- 本機は、乗用田植機に分草装置と植付け部のかわりに施肥播種機を装着しており、
車輪幅が狭いため、条数や条間の設定が容易で、各種栽植様式への適応性が高い (図1、表1)。
- 本機の立毛間施肥播種の作業能率は、大豆及び小麦の各作業とも、0.4~0.6hr/10aで、
作業速度は0.4~0.7m/sである。歩行用管理機による立毛間播種の能率より 1.5~2倍高い(表2)。
- 田植機台車の最低地上高は35cm程度であるが、大豆・小麦の立毛間播種作業時に、
作物をまたいだ作業をおこなっても作物の損傷や倒伏等支障は少ない (写真)。
- 技術・情報の適用効果
- 北東北では気象的制約から1年1作が主体であるが、小麦・大豆それぞれの
立毛間播種を行うことによって、作物切り替え時の作期と作業の競合が緩和され、 大豆-小麦-大豆2年3作の作付が可能となる (図2)。
- 従来の歩行用管理機利用に比べ、乗用作業による作業負担面積の拡大と作業強度の
軽減が図られ、機械の汎用利用によるコストダウンが可能となる。
- 適用の範囲
北東北全域と南東北の中山間地帯
- 普及指導上の留意点
立毛間播種を行う場合、前作物が倒伏しないような品種選択と栽培管理を必要とし、 小麦は短稈品種が、大豆は機械化適応性の高い主茎型で小麦播種適期の9月下旬頃には 落葉する品種が望ましい。その他の栽培管理上の留意点については、既に 小麦機械化体系確立試験で得られている知見が利用できる。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
図表4 |
 |
図表5 |
 |
カテゴリ |
機械化
機械化体系
コスト
小麦
栽培技術
施肥
大豆
中山間地域
播種
品種
|