作業能率向上と空気使用量節減が可能な長ネギ皮むき用回転ノズル

タイトル 作業能率向上と空気使用量節減が可能な長ネギ皮むき用回転ノズル
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究期間 2008~2009
研究担当者 藤岡 修
大森定夫
金光幹雄
発行年度 2009
要約 圧縮空気を噴射する樹脂製チューブがラッパ状のガイド内壁に沿って回転し、圧縮空気を長ネギ表面の広範囲に作用させる皮むき用回転ノズルである。これを用いることで慣行固定ノズルと比較して、皮むき作業能率の向上と空気使用量の節減が可能となる。
キーワード 長ネギ、皮むき、回転ノズル、空気使用量、作業能率
背景・ねらい 長ネギは野菜作の中では比較的機械化が進んでいるが、労働時間(約350時間/10a)の約半分を皮むきや選別といった調製作業が占めており、規模拡大による生産費低減を図るためには調製作業の能率向上が不可欠である。しかし、慣行皮むき機で作業能率を向上させるためには、ノズルの数を増やしたり噴射口径を大きくする必要があり、エアコンプレッサの大型化など設備投資が必要となる。そこで、長ネギの皮むき作業能率の向上および空気使用量の節減が可能となる、新しい皮むき用ノズルを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 樹脂製チューブ(噴射口径:3mm、材質:ウレタンゴム)、ステンレス製の外周ガイド、ノズル基部で構成される長ネギ皮むき用の回転ノズルである(図1、2)。
  2. 回転ノズルは、圧縮空気(0.4~0.6MPa)を樹脂製チューブに通すことで、噴射による反力とチューブの復元力によりうねりが生じ、ラッパ状の外周ガイド内壁に沿ってチューブが回転する。それにより圧縮空気をネギ表面の広範囲に作用させることができ、慣行固定ノズルの様に圧縮空気がネギ表面へ局所的に当たらないため、作業者はネギを手元で捻らなくても、手前に引くだけで容易に皮むきが行える。
  3. 回転ノズルを用いることで、皮むき時間(空気噴射時間)を慣行の半分程度に短縮できるため、夏ネギでは慣行固定ノズルと比べて皮むき作業能率が2割程度向上し、かつ空気使用量を約1/3に節減可能である(図3、表1)。
  4. 皮むきに要する空気使用量を削減できることから、慣行機よりも低出力なコンプレッサでも皮むきが可能となる。また、既存のコンプレッサを活用する場合は、皮むき機の利用台数が増やせるため、処理本数(出荷量)を増やすことができる。
成果の活用面・留意点
  1. 回転ノズルを用いた皮むき機は2010年度に市販化予定である。回転ノズルは他作目へも適応でき、種子用ニンニク調製機(鱗茎分離機)が既に市販化された。
  2. 樹脂製チューブは消耗品である。耐久性は利用環境で異なるが、約150時間の連続試験(ネギ約36万本相当)において破断等は発生しなかった。
  3. 回転ノズルは、低温環境(約10℃以下)になると回転が不安定になる場合があるため、これを下回らないように留意する。
  4. 作業能率向上および空気使用量節減の効果は、ネギの作型や品種等によって異なる。
図表1 234167-1.png
図表2 234167-2.png
図表3 234167-3.png
図表4 234167-4.png
カテゴリ 機械化 規模拡大 市販化 出荷調整 にんにく ねぎ 品種

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