タイトル | 熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌する生物的硝化抑制物質ブラキアラクトンの同定 |
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担当機関 | (独)国際農林水産業研究センター |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
G.V.スバラオ 石川隆之 中原和彦 吉橋 忠 伊藤 治 小野裕嗣 亀山眞由美 吉田 充 |
発行年度 | 2009 |
要約 | 熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌される硝化抑制作用を持つ物質「ブラキアラクトン」を同定した。Brachiaria humidicolaを栽培した圃場の土壌ではアンモニア酸化が抑えられ、土壌からの亜酸化窒素発生が抑制される。 |
キーワード | 生物的硝化抑制、熱帯牧草Brachiaria humidicola、ブラキアラクトン、亜酸化窒素 |
背景・ねらい | 土壌中の微生物の働きにより起きるアンモニアの硝化(アンモニアが亜硝酸を経て硝酸へと酸化される反応、図1)は土壌中での窒素循環に重要な役割を果たす一方、農業生産に用いられる窒素肥料の大幅な損失や土壌環境汚染を引き起こす一つの原因ともなっている。また、温室効果ガスである亜酸化窒素の土壌からの放出の一要因でもあることが知られている。ある種の植物が根から硝化を抑制する物質を分泌することを生物的硝化抑制作用(図1)と呼んでおり、熱帯牧草Brachiaria humidicola(BH)を用いてその作用について検討してきた。本研究はこの牧草が持つ生物的硝化抑制機構を明らかにして、本作用を用いた、より窒素利用効率が高く環境負荷の低い栽培体系を確立することを目指したものである。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 肥料 栽培体系 大豆 土壌環境 |