豚由来亜臨界水処理血粉は子豚用飼料の新規蛋白質源として有効である

タイトル 豚由来亜臨界水処理血粉は子豚用飼料の新規蛋白質源として有効である
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2007~2007
研究担当者 田島 清
大森英之
川島知之
沖浦智紀
発行年度 2010
要約 と場で廃棄される豚血液を亜臨界水処理して得られる亜臨界水処理血粉を離乳子豚に給与すると、血漿蛋白を給与した場合と同等の増体成績が得られることから、新規蛋白質源として有効である。
キーワード 亜臨界水処理血粉、離乳子豚用飼料
背景・ねらい 国内で発生する豚血液は、廃棄もしくは肥料利用に留まっているのが現状である。加熱、加圧することにより得られる亜臨界水は加水分解作用を持ち、これを豚血液に応用することで、血液の滅菌ならびに加水分解処理による蛋白質の低分子化を行うことができる。そこで、亜臨界水処理を行った豚血液飼料(亜臨界水処理血粉)の給与が離乳子豚の増体に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 豚血液を190℃、3MPa、10分間亜臨界水処理することで得られる亜臨界水処理血粉の成分値を表1に示す。
  2. トウモロコシ(32.2%)、大豆粕(18%)、脱脂粉乳(16%)を主体とする飼料に亜臨界水処理血粉を4%添加、または成長促進効果があることが知られている血漿蛋白を4%添加した離乳子豚用飼料を調製する。
  3. 離乳子豚用飼料を4週齢のLWD交雑種離乳子豚に3週間給与し、増体量、飼料摂取量、血液成分を測定する。
  4. 給与開始1週目の日増体量は血漿蛋白給与により有意に高くなるが、全期間を通じた増体成績に有意差は認められない。飼料摂取量は各週、全期間を通じて有意差は認められない(図1)。
  5. 血液生化学項目、免疫グロブリン値に有意差は認められない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 亜臨界水処理血粉は新規蛋白質源として子豚用飼料に利用出来る。
  2. 亜臨界水処理血粉は飼料としての認証を受けているが、まだ市販されていない。
図表1 234518-1.png
図表2 234518-2.png
図表3 234518-3.png
カテゴリ 肥料 大豆粕 とうもろこし

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