タイトル |
畝内表層施肥同時畝立て成型マルチャを用いるレタス施肥の減量・省力化 |
担当機関 |
兵庫農技総セ |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
畝立て成型マルチャに施肥機を搭載し、マルチ被覆と同時に表層5cmに肥料を混和する畝内局所施肥を行うと初期から生育が旺盛となる。施肥量は慣行の全面全層施肥の窒素成分30kg/10aに比べ2/3に減肥でき、結球重や球の形状にも優れる。
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キーワード |
レタス、成型施肥、局所施用、減肥、省力
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背景・ねらい |
淡路地域のレタス生産は、延べ栽培面積1,300ha、年間37.3千t(H.19年度全国第3位)を出荷する大産地を形成している。本レタス生産において、肥料コストの低減や環境負荷の軽減を図る減肥栽培技術、経営面積の拡大に伴う省力化技術の開発が求められている。そこで、畝内局所施肥同時畝立て成型マルチャを用いた表層施用による施肥の減量化と省力化を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 開発したレタス施肥システムは、小型トラクタに畝立て成型マルチャを装着しトラクタの安全フレームに施肥機を固定したもので、畝立てしながら畝内局所に施肥しマルチ張りも同時に行える(図1)。
- 畝立て成型マルチャのロータリとマルチの間から肥料を散布し表層5cmに混和するよう考案した表層施肥法は、全面全層施肥や側条施肥に比べ初期から生育が旺盛となる。施肥量は、慣行の窒素成分量30kg/10aから20kg/10a に減量しても、結球重や球の形状が優れる(図2、図3)。
- 現地実証試験において、2L球の出荷数量が慣行の全面全層施肥の67箱/10aに対し、表層施肥20%減肥では151箱、同40%減肥では144箱と球の肥大性が良好となる。また、総出荷数量でも全面全層施肥の308箱/10aに対し、表層施肥20%減肥では330箱、同40%減肥では321箱となり収量も増加する(図4)。
- 本技術を導入することにより畝立て成型マルチ張りと施肥が同時に行え、その作業時間は2.0h/10aとなり、個別に行う作業体系に比べて作業時間を2/3に短縮できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 事前に、肥料の種類に応じて施肥機の時間当たり繰り出し量を調べ、トラクタの走行速度に応じて、目標の施肥量になるよう繰り出し量を調節する必要がある。
- 肥料の種類は、マルチ栽培での元肥に用いられる緩効性肥料とする。
- 本技術を導入するには、既に所有のトラクタ型や歩行用テーラ型の畝立て成型マルチャに加えて、新たに導入する施肥機に14.9万円のコストが掛かる。
- 本技術は、年内穫り栽培や春穫り栽培でも適用可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
経営管理
コスト
栽培技術
出荷調整
省力化
施肥
レタス
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