伊勢湾東部沿岸域に存在するサガラメの年間純生産量と窒素・炭素の年間吸収量

タイトル 伊勢湾東部沿岸域に存在するサガラメの年間純生産量と窒素・炭素の年間吸収量
担当機関 愛知県水産試験場
研究期間 2007~2009
研究担当者 蒲原 聡
石元伸一
山本有司
原田靖子
発行年度 2010
要約 海藻は、二酸化炭素の固定や窒素、燐などの吸収を通して地球温暖化や富栄養化を防止している。2007年から2008年にかけて、伊勢湾東部沿岸域におけるサガラメの新生葉の数を毎月測定することで年間純生産量を推定したところ、5.23d.w. kg m-2であった。また、炭素と窒素の年間吸収量は、それぞれ1.13kg C m-2、0.09kg N m-2であった。
背景・ねらい 海藻草類には、二酸化炭素の固定による地球温暖化防止や窒素の固定による富栄養化の防止などの環境保全機能を有すると言われている。そこで、伊勢湾東部沿岸域に分布するサガラメの年間純生産量と炭素・窒素の年間吸収量を推定した。
成果の内容・特徴 サガラメ群落の修復が重要な課題となっており、いくつかの対策が進められている。しかし、サガラメ群落の生態的な重要性が指摘されているにもかかわらず、伊勢湾・三河湾において、サガラメ等海藻草類の二酸化炭素や窒素の固定能力を測定した事例はない。そこで、群落修復後の安定した群落における炭素および窒素の固定量の目安とするため、サガラメの年間純生産量と炭素および窒素の含有量から年間吸収量を求めた。
成果の活用面・留意点 遠州灘から紀伊半島沿岸にかける分布するサガラメの面積を求めることで、海域全体における炭素・窒素の年間吸収量が明確となる。
図表1 235141-1.png
図表2 235141-2.png
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