タイトル | 福岡湾におけるノリ、ワカメ養殖場の栄養塩変動 |
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担当機関 | 福岡県水産海洋技術センター |
研究期間 | 2008~2010 |
研究担当者 |
江藤拓也 片山幸恵 江崎恭志 |
発行年度 | 2011 |
要約 | 福岡湾のノリ、ワカメ養殖場で養殖期間中に水質調査を行った結果、3年間とも無機態窒素は十分量ありますが、無機態リンは養殖期間後半に減少し、その後ノリは色落ちし、ワカメは葉体が流出しました。そこで、センターでは、漁業者に対し早期の収穫を指導し、ノリ、ワカメの品質を確保しています。 |
背景・ねらい | 福岡湾では、冬季にノリ、ワカメ養殖が行われています(図1)。ノリやワカメは海水中の窒素、リンなど栄養塩を吸収して生長しますが、近年、不作年が発生するなど栄養塩不足が懸念されている。 そこで、ノリ、ワカメ養殖場の水質調査を行い、無機態窒素や無機態リンなど栄養塩の変動とノリ、ワカメの生育状況を明らかにしました。 |
成果の内容・特徴 | 平成20~22年度の養殖期間中の水質調査では、無機態窒素は基準値(ノリ、ワカメに必要とされる栄養塩下限値の目安)を上回っていますが、無機態リンは毎年、養殖期間後半に減少し、2月以降基準値を下回り、特にワカメ養殖場では0の値もたびたびみられました(図2)。このように無機態リンが減少すると、ノリは色落ちし、ワカメは葉体が流出します(写真1)。そこで、センターでは、漁業者に対し早期の収穫を指導し、ノリ、ワカメの品質を確保しています。 |
成果の活用面・留意点 | 福岡湾のノリ、ワカメ養殖漁業者へ、栄養塩等の情報提供を行い、養殖管理に役立てる。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3388&YEAR=2011 |
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