Web版 家畜疾病病理アトラス

タイトル Web版 家畜疾病病理アトラス
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
研究期間 2011~2011
研究担当者 播谷 亮
木村久美子
藤澤敏夫
新関幸子
小林 勝
嶋田恵美
発行年度 2011
要約 家畜疾病の臨床症状、病理解剖所見、病理組織所見等の画像を収集しWeb上に公開した病理アトラスは、全国の家畜保健衛生所等における家畜疾病の病理学的診断の精度向上に資する。
キーワード 家畜疾病、病理、アトラス、Web版
背景・ねらい 家畜疾病の診断において病理形態学的情報は不可欠である。平成20年に改正された病性鑑定指針(20消安第880号)にも、多くの疾病の診断基準の一項目として病理所見が記載されている。しかし、同指針に掲げられた疾病に関わる病理所見のアトラスは少なく、各疾病が十分に網羅されているとは言えない。

そこで、家畜疾病の病理画像データを収集・整理して公開し、全国の家畜保健衛生所における家畜疾病の病理学的診断の精度向上に資する。
成果の内容・特徴
  1. 牛疾病82,豚疾病51、鶏疾病34、その他疾病47をリストアップし、臨床症状、外貌所見、病理解剖所見、病理組織所見、免疫組織化学的所見、透過型電子顕微所見および走査型電子顕微鏡所見等の画像収集を試みる。その結果、牛55疾病、豚34疾病、鶏24疾病およびその他17疾病の画像を収集した。
  2. 画像をデジタル画像化し、Webページに合わせて100x75ピクセルのブラウズ画像(図1)および1024x768ピクセルの拡大画像の2つの解像度のリサイズ画像を作成。拡大画像のサイズは、講習会等での使用に配慮し、プロジェクターに最適化。なお、画像使用は、「NIAH病理アトラス画像」の明記を要件とする。
  3. 各画像について説明を作成。
  4. 画像と画像説明をWebページ化、アップロード。現時点では、牛36疾病、豚31疾病、鶏9疾病およびその他17疾病の画像を公開している。
  5. Webページ上でブラウズ画像(図1)をクリックすると、ユーザー名とパスワードの入力画面(図2)がポップアップし、専門家のみが拡大画像(図3)にアクセス可能。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象 対象は家畜保健衛生所職員および食肉衛生検査所職員であり、全国の家畜保健衛生所職員および食肉衛生検査所職員病理担当者にユーザー名とパスワードを周知済みである。本アトラスには、2009年1月から2011年12月までに、190万件以上のアクセスがあった。
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等 日本全国
  3. その他 今後3年間を目処に、英語版を含む本アトラスを完成させ、世界の家畜疾病診断技術の向上、畜産業の発展に資する。また、その後も、本アトラスの責任者を置き、更新を毎年実施する。なお、農林水産省、大学、海外からも問い合わせがある。
図表1 235672-1.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2011/170a2_01_28.html
カテゴリ 診断技術 ブロッコリー

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