タイトル | 異種動物間PMCA産物はシードのプリオンと生物学的性状が異なる |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2008~2011 |
研究担当者 |
吉岡 都 今村守一 岡田洋之 下嵜紀子 村山裕一 横山 隆 毛利資郎 |
発行年度 | 2011 |
要約 | マウス脳乳剤を基質としてPMCA法により増殖させたハムスタースクレイピー株はプリオン蛋白質過発現マウスへの伝達が可能であり、直接マウスへ伝達した場合と異なる生物学的性状を示す。 |
キーワード | プリオン、種の壁、PMCA、異常プリオン蛋白質、多様性 |
背景・ねらい | 伝達性海綿状脳症の病原体は、感染性蛋白因子プリオンであると考えられているが、その起源や多様性を生じる原因については不明な点が多い。プリオンが異種動物へ伝達されると、新規なプリオンが生成されると考えられるが、種の壁により発症に至らない場合が多い。試験管内で異常プリオン蛋白質(PrPSc)を増殖させたProtein misfolding cyclic amplification (PMCA) 法は、異種動物のPrPScを増殖できる例が報告されている。しかしながら、異種間PMCAにより生成されたPrPScと異種動物で継代して得られたPrPScとの異同は不明のままである。本研究では、ハムスター・マウス間の異種間PMCAで生成されたPrPScと異種動物内で生成されたPrPScの生物学的特性を比較・検討する。 |
成果の内容・特徴 | ハムスタースクレイピー株Sc237をシードに、正常マウス脳乳剤を基質に用いた異種間PMCAにより、プロテアーゼ抵抗性のPrPScが生成され、22回の増殖(R22)後もPrPScは生成可能である(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2011/170b2_10_14.html |
カテゴリ | 抵抗性 |