タイトル | 豚胸膜肺炎菌血清型1、2、5、7及び15の型別用マルチプレックスPCRの開発 |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2011~2015 |
研究担当者 |
伊藤博哉 末吉益雄 |
発行年度 | 2015 |
要約 | 莢膜合成遺伝子を標的にしたマルチプレックスPCRにより、豚胸膜肺炎菌の日本における重要な血清型1、2、5、7及び15を簡便かつ正確に型別できる。 |
キーワード | 豚胸膜肺炎菌、型別、マルチプレックスPCR、血清型1、2、5、7及び15、莢膜合成遺伝子 |
背景・ねらい | 豚胸膜肺炎菌(学名:Actinobacillus pleuropneumoniae。以下Appと略す)を原因菌とする豚胸膜肺炎による豚の死亡率は高く、また死亡せずに慢性経過をたどった場合にも、飼料効率の低下等により養豚業に多大な経済的損失を与える。そのため豚胸膜肺炎は豚の最も重要な呼吸器疾病の一つとして知られている。Appは、主に菌体表層の莢膜の抗原性に基づき15の血清型に型別され、国、地域及び農場によって流行している血清型は異なり、日本で分離される血清型は、血清型1、2、5、7および15が全分離株の98%以上を占める(図1)。病原性の強さは血清型間で異なり、異なる血清型のワクチンを接種しても効果が期待できず、さらに近年日本でも分離頻度が多くなっている血清型15に対して効果・効能をもつワクチンは開発されていない(図1)。したがって、本菌の血清型別は重要な検査項目である(図1)。しかし、型別用抗血清は市販されておらず、血清型間で交差反応がしばしば認められることから、正確な型別は困難な現状である(図1)。そこで、日本における主要な血清型である血清型1、2、5、7及び15を簡便かつ正確に型別できるマルチプレックスPCR(mPCR)の開発を行う。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2015/15_056.html |
カテゴリ | 飼料効率 豚 |