タイトル | ウンシュウミカンの2種類のGA20酸化酵素遺伝子は異なる発現特性を示す |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 |
研究期間 | 2008~2015 |
研究担当者 |
古藤田信博 松尾哲 本多一郎 清水徳朗 |
発行年度 | 2015 |
要約 | ジベレリン代謝に関わるGA20酸化酵素遺伝子はウンシュウミカンでは2種類(CuGA20ox1、CuGA20ox2)存在し、それぞれの発現する時期、部位は大きく異なっていたことから、これらは成長や結実性などに関して異なる機能を有することが示唆される。 |
キーワード | ウンシュウミカン、結実性、ジベレリン、GA20酸化酵素、遺伝子発現特性 |
背景・ねらい | 植物ホルモンの一種であるジベレリンは花芽形成や茎頂伸長作用を有し、ウンシュウミカンでは開花期の花芽でジベレリン含量が一過的に上昇することで単為結果性が高まり、結実性が向上すると考えられている。活性型ジベレリンGA1やGA4は前駆体ent-カウレンから早期13位水酸化経路または早期非水酸化経路を経て合成され、生体内の活性型ジベレリン量はGA2酸化酵素やGA3酸化酵素、およびGA13酸化酵素で主に制御されている一方、GA20酸化酵素は生体内ジベレリン量の制御に関わる鍵酵素であると考えられている。カンキツではGA20酸化酵素に2種類の遺伝子が存在することが近年明らかとなってきたが、生体内での機序や結実性との関わりは多くが不明である。ジベレリンの生合成と制御を分子レベルで明らかにすることは、単為結果性を備えた新たな無核性カンキツ品種育成や、隔年結果性の解消に貢献することが期待される。そこで本研究では高い単為結果性を有するウンシュウミカンのGA20酸化酵素遺伝子を単離してその特性と機能を明らかにすることで、結実性の向上に貢献することを目的とする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/fruit/2015/fruit15_s13.html |
カテゴリ | 温州みかん 単為結果 データベース 品種 その他のかんきつ |