タイトル | 成熟しないブリを作る試み |
---|---|
担当機関 | (国研)水産研究・教育機構 西海区水産研究所 |
研究期間 | 2014~2018 |
研究担当者 |
山口寿哉 他7名 中条太郎 他6名 |
発行年度 | 2017 |
要約 | 三倍体ブリを作出し、生殖腺の発達状況を対照区(二倍体)と比較した。2歳に達した時点で卵巣を観察した結果、二倍体では様々な成熟段階の卵母細胞が確認できたのに対し、三倍体では卵原細胞のみであり、成熟が抑制されていると考えられた。なお、三倍体では精巣を有するオスは確認されなかった。 |
背景・ねらい | 養殖ブリは成熟年齢に達すると、春から夏にかけて体重が減少する。この体重減少は生殖腺の成熟や産卵に起因すると考えられているため、成熟や産卵をしないブリを作出することができれば、この問題を回避できると考えられる。そこで、他魚種で不妊の効果が確認されている三倍体をブリで作出し、成熟期における生殖腺の発達状況を確認した。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 | 三倍体ブリの卵巣内は2歳の成熟期の時点では、卵原細胞のみであり、成熟が抑制されていると考えられた。今回の実験では供試魚の実験終了時における平均体重が約2kgであり、養殖ブリの一般的な出荷サイズ(4kg)に達していなかった。そのため、さらに1年間飼育を継続し、出荷サイズでの成熟状況および体重減少の有無を確認する必要がある。 |
研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=7044&YEAR=2017 |
カテゴリ | 出荷調整 |