タイトル | 圧雪による凍土の発達は融雪水の表面流出を促し硝酸態窒素の溶脱を抑制する |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2009~2018 |
研究担当者 |
岩田幸良 柳井洋介 矢崎友嗣 廣田知良 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 寒冷な地域では、冬にトラクター等を用いた圧雪により土壌凍結深が圃場全体で均一に深くなる。これにより、融雪水の浸透が抑制されて表面流出し、土壌中の硝酸態窒素の溶脱が抑制され、前作に作土層に残留した硝酸態窒素が消雪後も表層付近に留まる。 |
キーワード | 土壌凍結深制御、圧雪(雪踏み)、気候変動、融雪水の浸透、物質循環 |
背景・ねらい | 土壌凍結深の減少に伴い問題となっている、収穫もれしたバレイショが翌年に雑草化する野良イモに対して、畑を縞状に除雪する「雪割り」による土壌凍結深制御技術が道東地方で定着した(2012年度普及成果情報http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/harc/2012/210a3_01_44.html)。その後、土壌凍結深制御は、凍土が融雪水の浸透を抑制した影響の結果として生じる硝酸態窒素による地下水汚染を緩和する効果、および肥料成分の表層土壌への残留による春作物の増収効果を目的とした利用へ拡張されつつある(2017年度普及成果情報http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/harc/2017/17_010.html、2017年度北海道・指導参考https://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/30/f2/12.pdf)。また、土壌凍結深制御の普及の過程で圧雪(雪踏み)が要素技術として新たに加わってきている。そこで、圧雪により土壌凍結を深くした場合の融雪水の表面流出量や硝酸態窒素の残留効果を評価する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
圧雪(雪踏み)を用いた土壌凍結深の制御による畑地の生産性向上(経済効果は数万円/haの増益見込み)に関する技術として本成果は活用できる。現時点で、農業現場で数百ha以上の実施があり、普及規模はさらに広がる見込みである。 3. その他:本成果は平均傾斜が1%程度の黒ボク土圃場における結果である。
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/harc/2018/18_008.html |
カテゴリ | 肥料 病害虫 コントラクター 雑草 春作 ばれいしょ |