要約 ソウシハギはパリトキシンを有する毒魚として認識されているが、パリトキシンの精密分析はなされていない。本研究では,平成24年に国内沿岸で捕獲されたソウシハギのパリトキシンをLC-MS/MSにより分析した結...
Staphylococcus epidermidis TYH1 のヒスチジン脱炭酸酵素の精製と酵素学的性状
要約 魚味噌から分離したHm生成菌 Staphylococcus epidermidis TYH1からヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)を精製し、性状を検討した。本菌由来のHDCのN末端配列は他のStaphylococcus属が生成するHDCと...
要約 卓越加入が数年~10年に1回散発的に発生し、加入後体成長がなく漁獲の年齢分解もできないため資源状態の把握が極めて困難である天皇海山のクサカリツボダイ資源の適正な管理に向け、除去法を用いたトロール...
統合型資源評価モデルの光と影:モデルの誤りが引き起こすデータ間の矛盾
要約 国際漁業管理機関で資源量推定に広く利用されている統合型資源評価モデルでは、様々なデータを同時にとり扱える。そのため、個々のデータが持つ情報を有効に活用してより正確な評価を行うことが期待できるが...
太平洋クロマグロの全遺伝子情報を解読、クロマグロは微妙な青緑色の違いを認識
要約 太平洋クロマグロ(以下 「クロマグロ」)の遺伝情報全体の解読に取り組み、成功しました。解読結果の解析により視覚にかかわる遺伝子にクロマグロの特徴を発見しました。これは、高速で泳ぎ回るクロマグロ...
要約 マイワシやマサバなどの水産資源の持続的な利用や、海洋生態系の理解を進めるためには、海水中の魚類や動物プランクトンを水深別に採集し、現存量を正確に知る必要がある。この目的を達成するため、フレーム...
要約 スサビノリPyropia yezoensisの共在菌を除いた、スサビノリだけのゲノム情報を世界で初めて解読しました。これにより、スサビノリはコンパクトなゲノムを持つことがわかりました。全ゲノム情報の中...
要約 シラスの漁獲情報と漁業者自らが取った魚探情報、広域ならびに地先水温などの海洋情報を一元的に管理し、漁業者が適切な操業場所を判断するのに役立つ情報を高頻度で提供する技術を開発しました。さらにシラ...
クロアワビの消化酵素活性と消化管内容液細菌叢モニタリングのための消化管内容液採取法
要約 注射器を用いたアワビからの非致死的な消化管内容液採取法を開発した。消化酵素活性、消化管内容液細菌叢及び生菌数において従来法と比較した結果、生菌数は従来法よりも低い値を示したが、細菌叢は類似した...
要約 CDC48の機能阻害(ノックダウン)はユビキチン・プロテアソーム経路およびオートファジー・リソソーム経路による細胞内の主要なタンパク質分解を停止させ、脳神経系・筋肉に異常を起こし、致死的に作用した...
要約 日本産水産発酵食品より分離された好塩性乳酸菌Tetragenococcus spp.由来のヒスチジン脱炭酸酵素遺伝子群をコードしているプラスミドの塩基配列を解析した。ヒスタミン生成菌40株が保有していたプ...
要約 アオブダイ中毒検体のパリトキシン及びパリトキシン類縁体のLC-MS/MSによる高精度分析法を検討した。パリトキシンやパリトキシン類縁体の高感度かつ高精度な分析が初めて可能になり、中毒原因物質とされてい...
日本・ペルー共同アメリカオオアカイカ調査による加入状況の把握
要約 資源水準が低下していたペルー海域のアメリカオオアカイカについて、資源状態の指標となる稚仔、若齢イカ、および産卵親イカのそれぞれの分布と量を明らかにすることを目的にペルーとの共同調査を行った。そ...
要約 ニギスは土佐湾における沖合底びき網漁業の主要対象種となっている。ニギスの新規加入量調査で得られた標本を精査したところ、これまで知られていなかったニギス属魚類2種の存在が明らかになった。 背景・ね...
要約 神奈川県におけるクロマグロの漁獲実態は、3月~8月までの期間は1歳魚を主漁場である伊豆大島周辺で漁獲し、8月~12月までの期間は当歳魚を主漁場である相模湾の陸棚及び縁辺部で1歳魚とともに漁獲していた...
要約 マダイ人工種苗の遺伝的多様性を解析したところ、生産ロットごとでは低いが、複数のロットを併せて生産・放流することで、天然成魚に近いレベルまで高まることが分かった。神奈川県におけるマダイの遺伝的多...
要約 平成24年5月よりわが国周辺の太平洋・東シナ海域を対象とした海況予測システムFRA-ROMSの現業運用を開始した。海況の現況解析値と2か月先の予測値を一般に公開するとともに、資源変動要因分析、長期漁海況予...
要約 三河湾では夏季に大量発生するミズクラゲによる漁業被害軽減のため、ミズクラゲの出現経路および集群形成過程の解明を目的とし、高精度沿岸流動モデルおよびミズクラゲ遊泳モデルを開発した。春季の三河湾東...
要約 わが国は、重要な水産資源について生物学的許容漁獲量をもとに漁獲可能量を定め、漁獲量制限による資源管理に努めている。本研究では太平洋に分布するマサバを対象に、漁獲量の制限に加えて、漁獲する時期や...
要約 マアナゴの孵化後間もない仔魚(プレレプトセファルス)を採集したことにより、産卵場所の一つが沖ノ鳥島南方の九州-パラオ海嶺上の海域にあると特定した。今回の発見は、東アジア全体でのマアナゴ資源の変...