国内及びイタリア地中海の付着性渦鞭毛藻Ostreopsis属における新規パリトキシン類縁体の発見
要約 トリプル四重極LC-MS/MS分析法により、パリトキシン(Palytoxin; PLTX)とその類縁体の一斉分析法を開発した。この分析法を利用し、国内及びイタリア地中海の付着性渦鞭毛藻Ostreopsis属から新規PLTX...
公海で漁獲されるサンマの成分特性とミール・魚油への利用法の検討
要約 公海で漁獲されるサンマの成分を調べ、その特徴を検討した。さらにカスケード利用を目的として小型サンマや加工残滓をミールや魚油として利用する方法を検討した。脂質にはEPAやDHAなどのPUFAやモノエン脂肪...
機能性食品素材としての利用を目的としたヒトデ類からの有用成分の抽出・分画法の検討
要約 ヒトデ類に含まれる脂溶性成分をヘキサン、エタノール等の溶媒やシリカゲル等の吸着剤を用いて抽出・分画する方法を検討した。セレブロシドやプラスマローゲン等の脂溶性の機能性成分の分離が可能となった。...
Pseudoalteromonas属細菌による麻痺性貝毒成分の分解
要約 培地に添加した麻痺性貝毒(PSP)成分の変化を指標に、貝毒発生経験がある環境中の試料からPSP成分分解に関与する細菌の分離を試みた。大阪湾の二枚貝を分離源として得られた菌株は、7日間の培養中にPSP成分...
要約 太平洋のマイワシを対象にした回遊モデルを構築し、マイワシ0歳魚のふ化から北上回遊までを対象にした実験を行い、日本南岸で冬季~春季にふ化したマイワシ仔魚が成長しながら回遊し、夏季~秋季に亜寒帯海...
要約 2008年~2010年に行ったウナギ産卵場生態調査で、総数13個体のウナギ(雄7、雌6)と4個体のオオウナギ(雄2、雌2)を捕獲した。生殖腺観察から多回産卵すること、安定同位体比分析から産卵回遊中に摂餌しな...
漁場整備と栽培漁業とを連携させた市民参加による海づくり事業の検討
要約 県と市民との協働によって再生されたアマモ場にマダイ人工種苗を放流し、市民参加型のモニタリング調査手法とアマモ場放流の有効性について検討するとともに、小学生等を対象とした栽培漁業教室や放流体験を...
要約 カタクチイワシの産卵特性が卵・孵化仔魚の生残に及ぼす影響を飼育実験により調べた。産卵時の水温は受精卵のサイズおよび孵化仔魚の卵黄量の多寡に影響を及ぼすことが判明した。初期生残は卵サイズと発育水...
要約 東北沖で1953~88年に捕獲されたキタオットセイの胃内容物情報を基に、10年スケールの食性変動パターンを調べた。魚種交替に応じて、マイワシ・サバ類の豊漁期にはこれらの魚類を、一方カタクチイワシの豊漁...
要約 天然海域におけるクロマグロ仔魚分布から産卵場を推定する手法を開発し、平成18年度の仔魚調査結果に適用した。南西諸島周辺に産卵場が形成されたことを把握し、さらに産卵場の水温、渦度等の海洋環境特性を...
なぜアカイカの秋生れ群と冬春生れ群は成長と回遊が大きく違うのか
要約 アカイカの秋生れ群と冬春生れ群は、産卵期が連続しているにもかかわらず、成長と回遊が異なる。この謎について、有望な仮説「海洋環境の季節変化が両群の生活史環境に違いをもたらし、その結果、両群の成長...
要約 太平洋岸で漁獲されるカタクチイワシについて、脂肪量別の漁獲量の経月変化を主要地域毎に推定した。また脂肪蓄積と生殖腺重量の季節変化から、沖合群と沿岸群とで、さらに沿岸群も地域毎で、生殖周期が異な...
要約 様々な魚種(アユ、サバ類、マアジ、カタクチイワシ等)において、卵巣の組織学的観察にPAS染色を適用することにより、排卵後濾胞の観察が著しく容易かつ確実になることが示された。今後、さらなる改良を行...
要約 人工衛星で観測された海面クロロフィルa濃度は現時点で唯一利用可能な広範囲、高頻度に観測されている生物データである。最適内挿法を用いて欠測域を補間するために必要な海面クロロフィルa濃度変動の時空間...
要約 クロアワビ消化酵素の種類と活性の高い多糖類分解酵素についてその特性を調べた。その結果、消化液などから、脂肪酸、アミノ酸、種々の糖質の代謝分解酵素など計19種類が検出された。アルギン酸リアーゼ、セ...
背景・ねらい
太平洋クロマグロは、太平洋の温帯域を中心に広域に分布するが、産卵場は沖縄南部の海域を中心とした、比較的狭い海域を利用している。そこでふ化した仔魚は2~3ヶ月後には,高知県沖や長崎県...
背景・ねらい
大型ヒゲクジラに関しては,国際捕鯨委員会によって改訂管理方式(RMP)という先駆的な管理方式が開発されているが,わが国周辺の小型鯨類では2006年まで不確実性を十分に考慮しない伝統的な...
食品廃棄物堆肥化時pHの事前推定指標としての堆肥原料の集計C/N比
要約 各食品廃棄物のpH4抽出液の炭素含有量、窒素含有量と油脂含有炭素量から算出したC/N比(集計C/N比)は、当該材料の混合堆肥化時pHとの相関関係が高いため、堆肥原料の集計C/N比で事前に堆肥化時pHを推定する...
豚ぷん尿から結晶化法により回収されるリン酸資材(MAP)の肥効特性
要約 豚ぷん尿から結晶化法によって回収されるリン酸資材(MAP)は、く溶性リン酸を主成分とするが、その溶出特性はく溶性を主成分とする熔リンとは異なり、チンゲンサイの施肥反応は水溶性とく溶性を併せ持つ重...
加圧脱水処理法で製造された浄水ケーキのイチゴ育苗培養土への利用
要約 加圧脱水処理法で製造された浄水ケーキ(加圧脱水式乾燥土)をイチゴの育苗培養土として利用する場合、市販の園芸用培養土を25%(v/v)混合すれば従来の浄水ケーキ(造粒脱水処理物)と同等に利用できる。 ...