課題名 |
肉用牛低コスト生産のための周年放牧技術の実証 |
研究機関名 |
熊本県農業研究センター
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研究分担 |
草地畜産研究所
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研究期間 |
完H11~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
阿蘇地域では改良草地のASPによる周年放牧が増加しつつあるが、草地管理や繁殖管理が未熟なため、乾草を補給したり、分娩間隔が長くなるなどの問題点を抱えている。そこで、改良草地10.3haと野草地8.0haを供試して、褐毛和種繁殖牛15頭規模での草地管理技術の実証と繁殖管理の効率化のための定時人工授精法について検討した。併せて、放牧育成牛の肥育成績についても検討した。その結果、改良草地のうち7.5ha(繁殖牛1頭当たり0.5ha)をASP草地とすることで乾草補給を必要としない周年放牧が可能であった。この際、改良草地への施肥は、早春、5月、8月に窒素として50、50、70kg/ha必要で、ASP開始時期は8月中~下旬が適当であった。定時人工授精法のコストは、通常の人工授精法と比べても遜色ないこと、CIDR併用ヒートシンク法が受胎成績が良好で、繁殖障害の改善も望めることが明らかとなった。放牧育成牛(放牧期間:生後4~10ヶ月齢)は、舎飼育成に比べて増体は劣るものの、肥育期(舎飼)は、逆に増体成績に優れる傾向を示した。また、ロース芯面積の増加も期待できることが示唆された。
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研究対象 |
寒地型牧草、褐毛和種
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戦略 |
畜産
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専門 |
栽培生理、繁殖、飼養管理
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部門 |
草地・飼料作、牛
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カテゴリ |
寒地
管理技術
コスト
飼育技術
施肥
低コスト
肉牛
繁殖性改善
放牧技術
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