課題名 |
35 かん水による農作物の収量品質向上および塩害防止効果試験 |
研究機関名 |
鹿児島県農業試験場
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研究分担 |
徳之島支場
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研究期間 |
継H15~17 |
年度 |
2003 |
摘要 |
奄美地域においては、夏期の干ばつ被害が大きく、生産性低下の大きな要因となっている。このため、国や県による大規模な畑地かんがい施設の整備が進みつつある。他方、夏秋期の台風や冬期の季節風の海水吹き上げによる塩害被害も農作物生産性低下の大きな要因となっている。しかし、個々の農家においては、水の有効利用に対する認識が低く、畑かん既設地域においても十分に活用されていないのが現状である。このため、かん水が農作物の収量・品質に及ぼす影響と散水による塩害防止効果を明らかにし、具体的データを基にした水利用体系を確立する。本年度までの成果として、盛夏期でも日間水量3mmで大幅な収量向上が可能であることを明らかにした。また、キクは塩分付着により著しい被害を受け、散水による除塩対策は有効であったが、さとうきびにおいては、塩分が付着しただけでは被害は見られなかった。さとうきびは組織が強いため、葉に傷が付かないと障害の発生が見られなかった。また、付着塩分の簡易測定法として、EC値を利用した推定法がより簡便であることを明らかにした。
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研究対象 |
さとうきび、キク
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戦略 |
土地利用型農業
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専門 |
栽培生理
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部門 |
さとうきび
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カテゴリ |
簡易測定
きく
さとうきび
収量向上
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