分子生物学的手法を用いた腐朽判定技術の開発

課題名 分子生物学的手法を用いた腐朽判定技術の開発
研究機関名 北海道立林産試験場
研究分担 耐朽性能科
研究期間 継H14~17
年度 2003
摘要 研究の背景・必要性:近年、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の施行等により、住宅にもより高度かつ確かな耐朽性能が求められている。このような傾向の中、腐朽が発生した場合の適切な維持管理技術の開発に関して多くの要望が寄せられている。北海道において、住宅を構成する部材に発生する腐朽は、主にナミダタケ、イドタケなどの木材腐朽菌によるものである。特に床下の腐朽被害に関しては過去の一時期より減少したものの、毎年被害相談があり、床下換気を施した住宅においても腐朽が進行している事例が確認されたことから、潜在的な被害は継続しているものと考えられる。その被害は木造住宅の安全性を著しく損なうため、腐朽の症状が進行する以前に早期の対策を講じる必要がある。 現在、木材腐朽菌の同定については形態や生理学的な特徴の比較・観察に基づいて行われるのが一般的である。しかしこれらの手法は、結果を得るまでに多くの日数と労力を要し、早期予防に役立てることが困難である。最近、各種ウイルスや病原菌と同様に木材腐朽菌の検出に対しても、分子生物学的な手法が応用されつつある。この手法は目的とする生物種を迅速かつ正確、客観的に同定することを可能としている。ナミダタケを始めとした木材腐朽菌に対して分子生物学的な同定技術を確立することは、早期発見による適切なメンテナンスの実施を可能とし、住宅の耐用年数の長期化および安全性の向上に資する。 また、平成14年に公布・施行された「既存住宅の性能表示制度」において「特定現況調査(腐朽・蟻害に関する事項)」項目が設けられ、生物劣化に対する客観的な評価法が今まで以上に求められている。本研究は築後、一律に減少するばかりであった木造構造物の資産価値を適切に評価するための客観的な判断基準を提供し、良質な物件の取引市場の醸成する上で重要と考えられる。 今後、さらに重要性を増す木造構造物に対する維持管理技術の充実に寄与し、道内の林産および建築等関連産業の発展を支援するためにも本研究に取り組む必要がある。研究の目的・目標:分子生物学的手法を用いてDNAレベルでナミダタケをはじめとした木材腐朽菌を迅速に検出し、住宅を始めとした木造構造物の適切な維持管理による耐用年数の延長および部材の劣化診断に寄与する。年次計画: (1)各種PCR適正条件の検討・DNA試料の調製(前処理、抽出等)・標的木材腐朽菌に特異的なプライマーの設計・選定 (2)木材から木材腐朽菌を直接検出する技術の検討 (3)標的木材腐朽菌以外の菌類(カビなど)共存条件下での標的菌検出能力の評価 (4)木材防腐剤が分析へ与える影響の評価
研究対象
戦略 森林・林業・木材産業
専門 バイテク・キノコ
部門
カテゴリ 管理技術 評価法 品質確保 木材腐朽菌

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