課題名 |
木質バイオマスのサーマルリサイクルに関する研究 |
研究機関名 |
北海道立林産試験場
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研究分担 |
物性利用科
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研究期間 |
新H15~17 |
年度 |
2003 |
摘要 |
研究の背景・必要性:1997年秋の京都会議(COP3)以来、地球温暖化対策として森林による二酸化炭素削減が条件付きで認められ、森林から生産される木質バイオマスの有効利用が注目されている。 しかし、本来の利用分野であるマテリアルとしての需要は建築土木業界の慢性的な不況、輸入製品・代替材料の台頭等により伸び悩んでおり、このままでは森林の持続的利用に影響を与えることが懸念される。一方、2002年1月「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」において雪氷とともにバイオマスが認められ、化石燃料に替わるバイオマスエネルギーに対する関心は急速に高まっている。研究の目的・目標:北海道内に点在する、間伐材、林地残材、工場廃材などの木質系バイオマスを活用した分散型エネルギー利用システムの構築のため、各種バイオマスの燃料特性等を調査分析するとともに、民生需要(共同住宅、老人ホーム、ホテルなど)に対応するための薪炭ガスを燃料とする小型(100kw以下)のコジェネレーションシステム(電・熱供給システム)を検討し、循環型社会の確立に貢献することを目的とする。年次計画:・地域の資源を活用した効率的なバイオマス燃料の開発(H15~16) 地域に点在するバイオマスのモデルとして、針・広チップ、剪定枝条、廃敷料などを原料として、分級・ペレット化・炭化を行い、それぞれの燃料特性を明らかにすることにより、より効率的な燃料形態を検討する。・薪炭ガス発生炉の試作(H15~17) ガス化炉の設計試作及び試運転を行い、ガスの発生量・発熱量、タール発生量等を計測して最適運転条件を検討すると共に、燃料投入を自動化し連続運転を目指す。・木質系バイオマスのサーマルリサイクルシステムの提言(H17) 燃焼方式・燃料の形態の違いによるコスト(製造・輸送)試算を行うと共に、資源量の把握、収集・分別方法の検討を行い、北海道に適したモデルプランの提言を行う。
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研究対象 |
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戦略 |
森林・林業・木材産業
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専門 |
木材加工
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部門 |
-
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カテゴリ |
温暖化対策
加工
コスト
バイオマスエネルギー
輸送
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