製材業における生産・販売管理システムの実用化

課題名 製材業における生産・販売管理システムの実用化
研究機関名 北海道立林産試験場
研究分担 製材乾燥科
研究期間 完H15
年度 2003
摘要 研究背景:価格の安い外国産製材の輸入増加に伴って、国産製材の価格は採算ぎりぎりのラインにまで下落している。このような環境にある製材業において、生産コストの抑制・生産の高効率化が急務である。この問題を解決するには、自動化機械の導入による人件費の削減、生産の省力化・高速化が有効と考えられるが、製材業全体の経営状況を考えると、生産機械に大規模な設備投資をすることは不可能である。他の製造業ではこの問題を克服するために、生産管理を強化し在庫の縮減、生産量の適正化を行い対応が行われており、製材業でも中小の製材工場を中心にそうした安価な管理システム開発を要望する声が極めて大きい。研究目的:製材工場において現場の勘や経験に頼ることの多い生産意志(木取り・生産スケジュール等)の決定を支援し、在庫管理など効率的な製品物流を促進する生産・販売システムの構築を目的とする。このシステムは安価なパソコンを核とし、生産にかかわる情報を一貫して管理するものである。平成12~13年度の研究でシステムの骨格は構築できたが、これを実用化するためには各工場用に個別にカスタマイズする 必要がある。そこで一般製材工場1社、カラマツ梱包材工場1社にて必要な機能等のニーズ調査を行いカスタマイズを行う。 その際カスタマイズが簡便に行えるようにソフトウェアを見直し、生産・販売管理システムの汎用性の強化を図る。研究内容: ・カスタマイズを簡便化するためのソフトウェアの見直し ・一般製材工場・梱包材工場での機能ニーズの調査 ・追加機能の設計・ソフトウェア製作 ・一般製材工場・梱包材工場向けカスタマイズ・試験・改良 ・本システム導入後のメリットの分析・調査具体的な成果及び研究目標の達成度: ・民間企業体験研修の機会を有効に利用し、システム構築を図る上で重要な生産管理の現状や機能ニーズが的確に把握できた。 ・把握したニーズに基づき、生産・販売管理システムを開発した。 ・一般製材工場・梱包材工場に導入し、改良を進め実用性を高めた。 ・各種文献、講演会等でPRを行った結果、当初計画以上に試験使用の申込みがあり配布・普及を進めた。
研究対象
戦略 森林・林業・木材産業
専門 経営・管理
部門
カテゴリ 管理システム 経営管理 コスト 省力化 ニーズ分析

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