課題名 |
4 水産資源有効活用研究(2)ワカサギ研究(増殖事業指導研究) |
研究機関名 |
群馬県水産試験場
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研究分担 |
水産環境グル-プ
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研究期間 |
継H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:内水面において冬季の重要な遊漁対象魚種であるワカサギは、資源変動が大きいため安定的に増殖事業を推進することが難しい。そこで、資源変動要因を解明するための基礎調査を行うとともに、漁業協同組合などが実施している種卵放流などの増殖事業を指導する。 鳴沢湖などの小規模水面や、榛名湖や赤城大沼などの大規模水面など環境条件の異なる県内漁場での増殖事業をより効果的に指導できるようにするとともに、榛名湖人工河川付きふ化場や赤城大沼ふ化場の効率的運用を促進する。計画:仔魚がふ化場から湖沼へ流下する際の減耗要因を解明するため、流下河川の落差を想定した落下衝撃による生残率、ふ化直後における仔魚の遊泳力や走光性を室内実験で確認した。 輸送や取上時のハンドリングストレスへの対策として、塩水による死亡軽減効果を検討した。 アユ生息環境水が流入するワカサギ漁場での防疫対策を講じる際の基礎資料を得るため、ワカサギ成魚のアユ病原細菌に対する感受性を検討した。得られた結果:落下点に水深5cmの水があれば高さ0.2~2mから落下しても24時間後の生残率(99.6~99.9%)に差は認められなかったが、タタキの場合は高さ0.1~2mで生残率(86.0~98.7%)に差が認められた。ふ化直後から仔魚は遊泳力があるとともに、正の走光性が認められた。 空中暴露処理(2分)した成魚を0、0.4、0.8、1.6%塩水に収容したところ、10日間の累積死亡率は60、0、0、7%となり、塩水による死亡率低減が確認された。 ワカサギ成魚に対し、アユ病魚から分離された運動性エロモナス菌と冷水病菌による浸漬攻撃を行ったところ、運動性エロモナス菌は累積死亡率が64%であったが、冷水病菌は0%であった。残された問題点:ワカサギ増殖マニュアル(改訂版)を作成する。
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研究対象 |
ワカサギ
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戦略 |
水産
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専門 |
水産資源
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部門 |
河川湖沼等
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カテゴリ |
なす
輸送
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