課題名 |
有機性廃棄物利用に伴うカドミウム負荷のリスク評価とその軽減対策技術の確立 |
研究機関名 |
北海道立中央農業試験場
|
研究分担 |
環境・環境保全
|
研究期間 |
継H15~19 |
年度 |
2004 |
摘要 |
都市およびその周辺部から排出される廃棄物の処理法や利用実態を明らかにするとともに廃棄物を原料とするコンポスト等を対象とした重金属含量のデータベースを作成する。また、コンポストの農地施用に伴うカドミウム(Cd)負荷リスクを評価し、その軽減技術対策を明らかにする。 方法:1)都市廃棄物等の重金属含量データベースの作成。 2)都市廃棄物等の農地施用によるカドミウム負荷リスクの解明(1)都市廃棄物の農地連年施用によるカドミウム負荷リスクの解明。(2)都市廃棄物の農地施用によるカドミウム負荷リスクの作物間差。 結果の概要:1)北海道における有機性廃棄物由来のCd発生量は約8.8×106gと試算され、その半分以上は、し尿や下水汚泥に由来した。農業に由来するCd発生量は全体の18%であり、そのほとんどは家畜ふん尿由来であった。 2)発生したCdのうち、現状で農業利用(農地還元+畜産利用)が見込まれるのは約12%であったが、マスタープランに沿って有機性廃棄物の循環利用を推進した場合、道内で発生する有機性廃棄物由来Cdのうち農業利用が見込まれる割合は23%に増加すると試算された。 3)同一土壌で栽培した作物中のCd濃度は、ホウレンソウ>ダイズ>コムギの順に高い傾向が認められ、作物によってCd汚染リスクは異なった。 4)今後、有機性廃棄物の農地施用が作物のCd吸収に及ぼす影響について長期的な視点で調査を継続する。
|
戦略 |
環境
|
専門 |
土壌肥料
|
部門 |
共通
|
カテゴリ |
肥料
大豆
データベース
土壌管理技術
ほうれんそう
|