肉用牛導入および粗飼料生産型複合経営モデルの策定

課題名 肉用牛導入および粗飼料生産型複合経営モデルの策定
研究機関名 北海道立畜産試験場
研究分担 技術体系化チーム
研究期間 H16~18
年度 2004
摘要 目的:水田農業における肉用牛導入および転作田を利用した高品質牧草生産による経営の複合化・多角化に向けた技術的・経営的課題を整理し、有効な技術の体系化・現地実証や経営モデルの策定などにより、「地域水田農業ビジョン」の実現を支援する。方法:1)実証農家調査 (1)水田地帯における肉用牛導入型経営ア)肉用牛転換経営 上川管内2戸イ)新規肉用牛経営 上川管内2戸(2)水田地帯における転作田による粗飼料生産複合経営当麻町:1集団成績の概要1)-(1)-ア)A町における転作田面積は487haで、牧草面積は232ha、稲ホールクロップ6haであり、将来的には約200haまでに減少させたいとしている。土地の賃貸を通じ、担い手に土地の集約化や共同化を目指した助成を進めている。転換田の牧草栽培には生産補助金として2万円/10a、栽培主体が畜産農家で有れば耕畜連携で1.3万円プラスされている。B農家は水田+酪農であったが、現在は牧草栽培+乳雌育成+肉牛繁殖であり、将来的には肉牛繁殖経営を目指している。C農家は水田+酪農であったが、現在は酪農中心であり、今後肉牛繁殖を取り入れた経営を目指している。 B農家の収入は乳牛妊娠牛販売、牧草販売、転換田の牧草栽培に対する産地交付金と牧草の作業受託料等であったが、肉牛飼養を始めたばかりであり黒毛子牛販売はなかった。このため、単年度収支としてはマイナスであった。C農家の収入は生乳販売で安定した収益を確保していたが、黒毛子牛販売頭数は6頭と拡大途中にあった。詳細な収支については検討中。1)-(1)-イ)D町において、肉牛生産者およびJA担当者の打ち合わせを実施したが、現在のところ具体的な動きとなっていない。1)-(2)当麻町における転作田牧草は主に中山間地帯で、高齢化農家により作付けされている。そこで、当麻の農地を守っていくために、新たな組織として牧草生産部会が設立(16.3.4)された。牧草の調製作業等を受託する牧草作業受託組合(13.2.5設立)が既にあり、作業班(各2~3名)10班の体制で、牧草収穫作業や牧草播種作業等を責任を持ち実施している。牧草の販売先は主に愛別町であるが、生産量が増加しているため新たな販売先を探している。E作業班は牧草収穫作業に必要な機械を所有し、牧草生産部会からの受託地32ha、その他28haの牧草を、3名で調製している。収入は乾草調製作業、播種作業と乾草販売で、支出は労働費、修理費、燃料費と償却費であり、収支は黒字と考えられた。
研究対象 肉用牛
戦略 畜産
専門 飼養管理
部門
カテゴリ 経営管理 経営モデル 飼育技術 水田 中山間地域 肉牛 乳牛 播種 繁殖性改善

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