ウシ胚移植を活用した効率的双子生産技術の確立

課題名 ウシ胚移植を活用した効率的双子生産技術の確立
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 家畜工学
研究期間 継H14~17
年度 2004
摘要 目的:畜産物の低コスト生産が求められる一方で、生産者は新たな投資や生産物価格の低迷等、多くの課題を抱えている。繁殖牛飼養農家の所得向上および低コストな肥育素牛を供給する技術として、双子生産技術の開発が期待されている。双子生産手法として、2胚移植と追い移植技術があるが、これまで前者による双子生産技術について、移植方法の検討が成されてきたものの異性双子の発生防止、適正品種選定、産後疾病の防除等の課題が残され、技術普及に至っていない。従って、これらについて検討し、2胚移植による安定した双子生産技術を確立する。
到達目標:(1)受胎率65%、双子率50%、事故率5%以下。
(2)フリーマーチン発生防止技術の確立。
(3)適正受胚牛の選定。
(4)年次別予定成果
成果:(1)2胚移植の受胎率は新鮮胚で100%(5/5)、凍結胚で50%(2/4)と良好であり、追い移植についても50%(1/2)の受胎率であった。また、双子分娩率は新鮮胚で25%(1/4)、凍結胚で100%(1/1)、追い移植で100%(1/1)であった。(受精卵移植技術の取り組みと成果家畜人工授精)
(2)切断分離胚移植による1卵性双子生産は垂直切断法で可能であり、双子発生率も高い。(切断二分離胚移植による双子牛生産第7回東日本家畜受精卵移植技術研究会大会8号)
(3)2胚移植の場合、子宮の片側移植と両側移植では流産率において後者の方が低い傾向にあった。追い移植の場合、新鮮胚と凍結胚を比較すると前者で高い双子生産率を示した。切断二分離胚を用いた場合の双子生産率は46.2%であった。(受精卵(胚)移植技術を利用した肉用牛双子生産技術に関する研究食肉に関する助成研究調査成績報告書Vol.7)
(4)双子分娩牛の53.8%(7/13)で胎盤停滞が認められた。(2胚移植した乳牛における分娩後の胎盤停滞の発生状況および産乳能力第7回東日本家畜受精卵移植技術研究会大会8号)
研究対象
戦略 畜産
専門 育種
部門
カテゴリ 育種 受精卵移植 低コスト 肉牛 乳牛 繁殖性改善 品種 防除

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