果菜類の低コスト灌水施肥栽培技術の確立

課題名 果菜類の低コスト灌水施肥栽培技術の確立
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 野菜畑作
研究期間 継H15~17
年度 2004
摘要 目的:点滴潅水施肥栽培は、自動潅水施肥ができるため省力性が高く、作物の生育に合わせて必要な量だけ肥料を与えるので周辺環境への負荷が少なく、また肥料の過剰施用や不足等による作物へのストレスを回避できる等の利点があり、安定生産につながる技術である。しかし、現在市販されているシステムは複数系統管理が可能であるが、操作が複雑であるとともに高価であり、点滴潅水チューブや専用肥料も割高であることから、現地への技術普及が伸び悩んでいるのが現状である。当研究センターでは、平成12年からトマトを対象に当該試験に取り組んでいるが、その中で本技術の特徴を確認するとともに、現行基準より少ない施肥量で栽培可能であることなどを明らかにしてきた。そこで、この技術の利点を生かしながら、さらに低コスト化を図るため、簡易な潅水施肥装置と根域制限資材を組み合わせた簡易潅水施肥システムを検討し、これを前提とした低コスト潅水施肥栽培技術を確立する。また、キュウリ栽培にもこの低コスト潅水施肥栽培技術を適用するため、その前段となる養水分管理指標を策定する。
到達目標:アトマトの低コスト潅水施肥栽培技術の確立(コスト低減:システム85%、潅水チューブ他15%、肥料50%→全体10%)
イ キュウリの点滴潅水施肥栽培技術の確立(施肥量低減:慣行土耕対比30%、改善前の点滴潅水施肥対比60%)
予定成果(初年目):トマトの潅水施肥栽培における生育反応の把握
キュウリの点滴潅水施肥栽培における生育反応の把握
期待効果:低コスト潅水施肥栽培技術の確立による果菜類の収益性向上
成果:(1)トマトの地床利用の点滴潅水施肥栽培において、現場慣行の60%程度減肥(総供給窒素量14kg/10a)しても収量が安定確保される。このときの葉柄搾汁液中硝酸イオン濃度の栄養診断指標値は栽培期間中1000~4000ppmであり、土壌ECの指標は0.05~0.15mS/cmである(平成14年 岩手農研セ)。
(2)遮根シートを利用したトマトの根域制限栽培では、毎日1株あたり1リットル潅水することにより、全期間の平均1果重は160g程度となった(平成12年 宮崎総農試)。
(3)トマトの遮根シート栽培において、「ハウス桃太郎」を使用する場合、40リットル以下の培土では極端に収量が減収することから、50リットル以上の培土量が必要であると考えられた(平成11年 宮崎総農試)。
(4)キュウリのセル成型苗、不耕起、養液土耕を組み合わせた年3作体系は、慣行の年2作体系より増収となり、このときの養液土耕の窒素施肥量は各作付期間均等に1日当たり17.5g/aが適当で、収穫期間中の土壌溶液EC値は0.5ds/m程度、土壌溶液硝酸イオン濃度は約200ppm程度である(平成13年 宮城農園研)。
(5)施設キュウリ栽培に養液土耕栽培法を用いると、施肥量を65%程度まで削減しても慣行栽培とほぼ同等の生育、収量が得られることが示唆された(平成12年 高知農技セ)。
(6)施設キュウリ点滴潅水施肥栽培で、約0.3~0.4ds/m濃度の養液を用いれば、慣行栽培より少ない施肥量で同等の収量、規格果率を得ることができる(平成11年 福島農試)。
(7)キュウリの点滴潅水区は、栽培期間中の土壌中無機態窒素含量が低かったが、葉柄汁液の硝酸濃度は診断基準区と同等で、半促成栽培では20%、抑制栽培では35%少ない窒素量で診断基準値を維持できた(平成7年 埼玉園試)。
研究対象 キュウリ・トマト・ピーマン
戦略 園芸
専門 栽培生理
部門 野菜
カテゴリ 肥料 栄養診断 きゅうり 栽培技術 施肥 低コスト トマト ピーマン

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