課題名 | りんどうの高品質促成栽培技術の確立 りんどうコンテナ栽培技術の確立 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
花き |
研究期間 | 継H15~19 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:岩手県の花き主力品目であるりんどうは生産量、生産額ともに全国一として高い市場評価を得 ている。しかしその一方で、新盆需要に対応できる6月出荷を含めた作期拡大による長期継続出荷が必要とされている。県内では、加温や多重被覆による促成・半促成栽培による出荷期の前進は行われているが、地植えが中心のため、施設占有期間が長い。また、収穫までに株養成期間を要することに加え、連作障害の発生等の問題を抱えている。そこで、株養成期間短縮を目的とした育苗管理技術及び施設利用効率の向上、連作障害回避を目的としたコンテナ利用による促成栽培技術を確立する。 到達目標:(1)コンテナ栽培に適する育苗法を明らかにする。 (2)コンテナ栽培に適する培地組成を明らかにする。 (3)コンテナ利用によるりんどうの促成栽培技術を確立する。 予定成果(初年目):(1)コンテナ促成栽培技術 ・播種時期によるりんどうの生育反応が把握される。 ・培地によるりんどうの生育反応が把握される。 (2)セル成型育苗管理技術・育苗の温度管理と生育反応が把握される。 期待効果:(1)りんどうの作期拡大に伴う、栽培面積及び販売額の増加 成果:(1)ジベレリン処理したセル成型苗をコンテナで養成し、促成することで播種後から15ヶ月で採花可能となった。また、栽植密度はコンテナ当たり8株が適当であった(平成9年度 長野農事試験場原村試験地)。 (2)前年に促成栽培を行った株の再利用は2回まで実用性がある(平成10年度長野農事試験場原村試験地)。 (3)夏播き育苗で年内に定植する作型は6月下旬播きの場合は10月上旬、7月下旬播きの場合は9月下旬が定植の限界である。また、夏播き育苗苗を翌春定植する場合の晩播限界は7月下旬である(平成10年度 岩手県農研センター)。 (4)内張りカーテン、ビニールトンネル、シルバートンネルの多重被覆により早生系F1品種の開花期を露地栽培よりも平均開花期で23日前進させることが可能である(昭和57年度 岩手園試)。 (5)2月上旬保温開始時の最低気温5℃の設定期間を2~6週間にし、その後10℃で加温した場合、開花期は6月4~5半旬で、品質は5℃の設定期間の長いほうが優れた(平成12年度 岩手県農研センター)。 (6)コンテナ栽培に適する用土は、ピートモス-水稲育苗培土混合区の他、ソバ殻堆肥混入区や微生物資材混入区で定植初年目から生育の優れることが確認された(平成12年度 長野農事試験場)。 |
研究対象 | リンドウ |
戦略 | 園芸 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 花き |
カテゴリ | 育苗 温度管理 管理技術 栽培技術 出荷調整 播種 品種 りんどう 連作障害 |