課題名 | 新品目と大規模利用に対応した宮城型養液栽培システムの改良 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸栽培部 |
研究期間 | 完H14~16 |
年度 | 2004 |
摘要 | 低コストで栽培しやすい養液栽培システムを目標とした「宮城型養液栽培システム」は平成12年度より「宮城型超低コストモデル実証普及事業」として,県内の生産者の協力を得て実証事業がすすんでいる.本課題では培養液循環利用,IT関連技術の活用,対象品目の拡大,生育診断・障害診断システムを確立し,宮城型養液栽培システムのバージョンアップをはかることを目的とする。 対象品目の拡大,IT関連技術の活用,培養液循環利用の実用化,生育診断・障害診断システムの確立。 葉菜類を含む新規品目の検討ではベビーリーフ,ハツカダイコン,パセリ,ハーブ類などを栽培し,収穫までの日数,栽培のしやすさなどを検討した.(平成14~16年).硝酸含有量,ビタミンC,糖度などの品質調査を行った.硝酸含有量の低下,機能性成分の向上のために培養液管理,培地などの検討を行った(平成15年).パプリカの栽植株数,定植時期,仕立て本数(平成15年),育苗時の培養液濃度と温度,定植後の培養液濃度,摘果方法を明らかにした(平成16年).バラの新品種の特性調査を実施した(平成14~16年).大規模施設を管理する制御システムの開発では,ホストコンピュータとサブコンピュータを使った分散制御のシステムを試作した(平成14年).遠隔操作,監視について試験運用した(平成15年).LAN(有線,無線)またはインターネット経由で制御コンピュータにアクセスする技術の導入について検討した(平成14~16).民間企業との共同研究で,培養液殺菌用の資材(無機銀を含有する粒状水溶性ガラス)の効果を検討し,ガラスの組成,銀含有量,処理量をほぼ明らかにした.トマトおよびイチゴについて培養液,土壌溶液と汁液中の多量要素,微量要素成分の分析方法を確立(平成14年)し,それを活用して,培養液条件別の無機要素の挙動解析(平成15年),現地調査によるデータベース作成(平成16年)を行った. 遠隔操作,監視システムの実用化,製品化についてメーカーと協議する.無機銀を含有する水溶性銀ガラスを育苗培土に混合する資材として実用化,製品化する予定. |
研究対象 | 共通 |
戦略 | 園芸 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 育苗 いちご 遠隔操作 機能性成分 栽培技術 新品種 だいこん データベース 低コスト トマト パセリ ばら ピーマン 養液栽培 その他の野菜 |