人工飼料による有用昆虫飼育技術の確立

課題名 人工飼料による有用昆虫飼育技術の確立
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 蚕業部,園芸環境部
研究期間 継H12~17
年度 2004
摘要 本県の養蚕業を発展させるためには,生産性の向上および規模拡大が不可欠であるが,桑を利用した養蚕技術体系によってはその実現性は低く,それが達成のためには人工飼料の活用による新たな技術体系を確立することが必要となっている。そこで,現在,1~3齢に限られているカイコの人工飼料育期間を延長できる人工飼料を開発し,省力養蚕技術を確立する。
自給人工飼料の開発,低コスト人工飼料育技術の確立,人工飼料用桑園管理技術の確立,人工飼料育における防疫体系の確立,有用昆虫飼育技術の確立。
3齢用湯ねり簡易飼料による蚕の飼育技術の確立,4・5齢蚕用自給人工飼料の試作, 4・5齢人工飼料育における飼育温度が化蛹歩合の及ぼす影響,人工飼料で飼育した普通蚕の病原抵抗性,自給人工飼料の桑葉添加量を20%から10%に削減,5齢期の自給人工飼料育における飼育温度及び食下量,有用昆虫としてエリ蚕とタマゴコバチ類を選定,4・5齢蚕用自給人工飼料で化蛹歩合95%・繭層歩合20%,エリ蚕用自給人工飼料で7世代継代,エリ蚕用自給と広食性蚕用市販人工飼料によるエリ蚕の飼育,稚蚕用市販人工飼料の性状調査,家蚕の稚蚕人工飼料育において使用する市販飼料の銘柄が異なっても,飼育方法(給餌回数等)は,従来の人工飼料育標準表を用いて問題ない。虫質(摂食行動,斉一性等),繭質とも飼料銘柄が異なっても同等であった。
エリ蚕飼育において,人工飼料育・ヒマ生葉育いずれでも,従来の飼育法に対して給餌回数を半減しても,1母蛾当たりの産卵量は従来と同等であった。タマゴコバチ類の飼育において,中間温度処理を行うことで人為的に休眠状態への誘引が可能であった。現在より少数の個体数で継代が可能となる知見が得られた。
エリ蚕飼育体系の確立,卵寄生蜂タマゴコバチ類の増殖およびその利用技術の開発。
研究対象
戦略 園芸,畜産
専門 飼養管理
部門 その他家畜
カテゴリ 温度処理 カイコ 管理技術 規模拡大 飼育技術 飼料用作物 抵抗性 低コスト

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