課題名 |
野菜栽培におけるエコ農法支援のための土壌管理技術の確立 |
研究機関名 |
石川県農業総合研究センター
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研究分担 |
共同研究
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研究期間 |
継H14~17 |
年度 |
2004 |
摘要 |
目的;野菜圃場における肥料養分の収支解明、生育・栄養診断に基づく適正な窒素施用量などを行い、エコ農法における施肥・土づくりの管理基準を策定する。得られた成果;(i)キャベツ栽培における条施肥栽培では慣行施肥と同等またはそれ以上の収量が得られた。(ii)キャベツ、ブロッコリー、トマトでは土壌管理(エコ野菜と、慣行施肥栽培された野菜)の差異をδ15N値から判別できる。(iii)LP肥料を利用した春まきブロッコリーの全量基肥栽培では、LP肥料を側条施肥することで20~30%減肥が可能となる。(iv)7月下旬から8月上旬播種のブロッコリー栽培では、CDU肥料を定植前に苗箱施用することで、本圃での速効性肥料を省略しても初期生育が確保でき慣行施肥栽培と同等の生育、収量が得られ、35%程度の減肥栽培が可能となる。(v)夏秋どり作型において、被覆尿素肥料を利用した全量基肥栽培では定植後100日以降に窒素供給量が低下するため、定植後90~100日を目安に追肥し、肥効を高める必要があると考えられる。(vi)秋冬どり作型において、被覆尿素肥料を利用した全量基肥栽培では定植後120日以降に窒素供給量が低下するため、定植後110~120日頃を目安に追肥し、肥効を高める必要があると考えられる。(vii)スイカにおける慣行窒素施肥量の20%割減肥での肥効調節型肥料を利用した全量基肥の条施肥は、点滴灌水との組み合わせにより慣行施肥と同等の果実生産が可能であり、施肥窒素の利用率が向上して効率的な施肥が実現できた。(viii)ダイコン栽培における肥効調節型肥料を利用した条施肥は、慣行施肥とほぼ同等の生産が可能であり、窒素溶脱量の低減にも有効であった。(ix)ブロッコリー栽培における堆肥の施用効果と植え付け部への条施肥については、堆肥の生育に及ぼす効果は明らかでなく、堆肥無施用の-20%は対照区並の生育、収量が得られた。
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研究対象 |
共通
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戦略 |
園芸
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専門 |
土壌肥料
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部門 |
野菜
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カテゴリ |
土づくり
肥料
栄養診断
キャベツ
栽培技術
すいか
施肥
だいこん
土壌管理技術
トマト
播種
ブロッコリー
野菜栽培
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