課題名 |
少肥料型イネ選抜に利用可能なバイオマーカーの開発 |
研究機関名 |
滋賀県農業総合センター(農業試験場)
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研究分担 |
先端技術開発部・生物工学
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研究期間 |
H16~19 |
年度 |
2004 |
摘要 |
環境こだわり農業を環境と共生する本県農業のスタンダードとして定着させる取り組みを進めている。そこで、イネの窒素利用効率に強い影響を持つ遺伝子と反応するバイオマーカーを開発し、「少肥料型イネ」を効率的に選抜できる手法を開発する。成果の要約: (1)在来遺伝資源および突然変異誘発株の生育と養分吸収特性の解析イネの突然変異個体の作出では、秋の詩等の玄米への最適なイオンビーム照射条件を検討し、12C6+でエネルギー320 Mevで、40Gyが最適であることを明らかにした。また、低窒素培地で選抜した培養突然変異株の中から、少肥条件下栽培し、生育調査や光合成速度を調査し、生育の優れた個体を選抜した。 (2)イネの生育と窒素吸収関連遺伝子の解析調査遺伝子組換えにより窒素養分吸収関連遺伝子の発現を強化した個体について、その養分吸収特性をイオンクロマト法やポジトロンイメージング解析等、様々な方法で解析する手法を確立した。ヨシをモデル植物として、イネグルタミン合成酵素(GS2)遺伝子を導入しその発現量を高めると、非形質転換個体と比較してNH4+イオン吸収速度が上昇し窒素吸収能が高まり生育促進効果があることを解明した。成果の取り扱い:ヨシの成果から、植物の生育促進にプラスチド型グルタミン合成酵素遺伝子(GS2)を用いる方法を特許申請した。また、日本育種学会に発表、併せて平成16年度滋賀県農林水産主要試験研究成果情報に採択された。イオンビーム照射試験の成果は、平成16年度滋賀県農林水産主要試験研究成果情報に採択された。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
ゲノム等先端
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専門 |
栽培生理
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
肥料
育種
遺伝資源
水稲
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