課題名 |
点滴施肥による茶園施肥体系の確立 |
研究機関名 |
京都府立茶業研究所
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研究分担 |
栽培課
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研究期間 |
継H16~18 |
年度 |
2004 |
摘要 |
年間窒素施用量を減らしても、従来と同等以上の収量、品質を得るとともに、茶園からの硝酸性窒素流出量を低減するため、点滴施肥に適した有機質資材由来の液肥の検索、慣行の有機質肥料と併用の検討等を行った。有機質資材由来の液肥の検索では、硫安液肥を対照とし、カツオ由来液肥(以下、魚A液肥という)、アジ・イワシ由来液肥(以下、魚B液肥という)、食用ゼラチン由来液肥(以下、ゼラチン液肥という)、トウモロコシ由来液肥(以下、トウモロコシ液肥という)を供試した。各液肥区は1年間無施肥のほ場0.92m2に、3月下旬~5月上旬に窒素濃度1000ppm・2000L/10aを10日間間隔で5回施用した。その結果、収量及び品質関連成分含有率は、液肥の違いによるの差が見られず、各液肥区とも硫安液肥区とほぼ同等であった。また、慣行の有機質肥料と併用の検討では、標準施肥区(年間N75kg/10a)、全量点滴区(年間N39kg/10a)及び併用点滴区(年間N45kg/10a、秋肥・春肥に標準施肥区に施す油粕量の2/3と全量点滴区で施す液肥量の1/2を施用、夏肥は全量点滴区と同じ)を設けたところ、全量点滴区は窒素施肥量を標準施肥区比べて約5割減らしても、春季の土壌中に一定のアンモニア態窒素濃度を維持することができ、製茶品質が優れ、遊離アミノ酸含有率が他の区と比べて極めて多かった。一方、併用点滴区は、2~3月の気温が高めに推移した本年は慣行の有機質肥料の分解が促進され、春季のアンモニア態窒素濃度の増減が全量点滴区と比べて大きく、製茶品質及び遊離アミノ酸、全窒素含有率は標準施肥区とほぼ同等であった。
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研究対象 |
茶
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戦略 |
環境
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専門 |
土壌肥料
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部門 |
茶業
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カテゴリ |
土づくり
肥料
施肥
茶
とうもろこし
土壌管理技術
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