| 課題名 |
難防除病害虫防除技術確立事業 |
| 研究機関名 |
鳥取県園芸試験場
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| 研究分担 |
環境研
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| 研究期間 |
完H12~16 |
| 年度 |
2004 |
| 摘要 |
青ナシに特有の果面障害である「カビ梨症」の病原菌として報告した担子菌系酵母様菌であるMeira sp.は、培養形態や部分塩基配列解析の結果などから、既報のMeira属菌2種とは異なる可能性が示唆されている。このため、本菌の培養特性調査、形態学的観察、生化学的性状試験および塩基配列解析を詳細に行い、種の同定を行った結果、Meira sp.PFS002株は、Boekhout (2003)によって創設されたMeira属のM.geulakonigiiおよびM.argovaeの記載と比較した結果、形態学的観察、生化学性状試験および部分塩基配列解析などから、これらのいずれにも該当しないため、Meira属の新種であると考えられた。ナシ汚果病の病原である複数種の担子菌系酵母様菌は、培養中に培地に茶褐色の色素を産生する。この色素によってナシの汚れ果症状が発生する可能性について検討の結果、担子菌系酵母様菌がナシの果面で繁殖し、その生育中に産生する色素が、ナシの汚れ果の一因となっている可能性が示唆された。「カビ梨症」の病原である2種類の担子菌系酵母様菌をPCRによって特異的に検出するため、特異的プライマーを既に設計しているが、PCR産物のサイズがほぼ同一であるため同時に検出することが不可能であった。このため、プライマーを再設計し、Multiplex PCRによって菌の特異的検出を行う方法を開発の結果、本法により、「カビ梨症」病原菌の2種類の担子菌系酵母様菌をPCRにより特異的に検出することが可能であると考えられた。カビ梨症の発生要因を解析するため、発病果実と健全果実の品質を比較の結果、「カビ梨症」果実は果皮部分の成熟または発達が不十分なため、果肉細胞の肥大とのバランスが崩れ、クチクラ亀裂を生じやすくなり、酵母様菌などの微生物の繁殖を助長しているものと推察された。なお、カビ梨症は発生地域が極めて限定的であり、その発生状況などから、肥培管理やせん定方法などの栽培要因が影響しているものと考えられた。カビ梨を含むナシ汚果病果実から分離される酵母様菌および糸状菌に対する各種殺菌剤の生育抑制効果について平板希釈法によりスクリーニングし、防除対策の基礎資料とする。結果、ナシ汚果病は複数の病原菌が関連しているため、単一の殺菌剤では防除は困難であり、抗菌スペクトラムの異なる殺菌剤を組み合わせて使用する必要があると考えられた。特に、ジチオカーバメート系、DMI、フルアジナムなどが有効である可能性が示唆された。平成15年度、現地で発生した半翅目害虫による加害とみられるカメムシ被害類似症状果について、発生原因を究明し、防除対策の参考とする。結果、昨年度青谷町の王秋で認められた被害は、その特徴からセミによる加害の可能性が示唆された。また、凹みの大きさ、吸汁痕やその断面の観察、果面の傷の有無などの被害様相の比較により、カメムシとアブラゼミの被害は判別できるものと考えられた。
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| 研究対象 |
共通
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| 戦略 |
園芸
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| 専門 |
病害
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| 部門 |
果樹
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| カテゴリ |
害虫
カメムシ
繁殖性改善
肥培管理
病害虫防除
防除
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