赤ナシ新品種の高品質安定生産技術の確立

課題名 赤ナシ新品種の高品質安定生産技術の確立
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 果樹研
研究期間 新H16~
年度 2004
摘要 晩生大玉赤ナシとして‘王秋’の着果番果、仕上げ摘果時期の違いによる果実品質を検討の結果、‘王秋’の適正着果基準としては、着果番果は3~5番果で、短果枝長1mあたり4~6果程度に最終摘果すれば平均果重約750gで約5t/10aの収量が十分確保できると推定された。高品質大玉果の安定生産のためには、摘果時期等の検討が今後さらに必要である。さらに貯蔵性については検討の結果、湿度を高く保つ方法で、低温貯蔵すれば果実からの水分喪失を抑制し、長期貯蔵が可能と考えられた。‘王秋’の個性と果実品質を保つ大袋を検討した結果、二重袋ではスジ入りハトロン合わせ袋が良いと考えられた。また、耐候性を高めた一重袋であれば袋の破損がなく、実用化が可能と考えられた。大袋の色や耐水、耐候性を高める処理については今後さらに検討する必要がある。‘あきづき’の着果番果、仕上げ摘果時期の違いによる果実品質を検討の結果、‘あきづき’の適正着果基準としては、着果番果は3~5番果で、短果枝長1mあたり5~6果程度に最終摘果すれば平均果重約500gで約4.5t/10aの収量が十分確保できると推定される。高品質大玉果の安定生産のためには、安定的な花芽確保技術の開発と摘果時期等の検討が今後さらに必要である。また、えき花芽の着生が少なく、短果枝の維持が困難であるため、収量確保のためには花芽確保が重要となる。本試験では夏季誘引や剪定方法による花芽着生効果を検討の結果、‘あきづき’の安定的な収量確保のためには夏季誘引によるえき花芽の誘導、確保が必須作業と考えられた。誘引方法としては通常は45度誘引とし、水平誘引が可能な枝や場所(空間)については、テープナーを利用して省力化を図る必要があると考えられた。また、適当な枝の発生がない場合には、折り曲げ誘引が有効と考えられた。発生部位が良く落ち着いた新梢の場合、長果枝として利用できなくても剪定時に45度誘引することにより、次年度の花芽確保に有効と考えられた。花芽着生量が安定しない‘幸水’の花芽を安定的かつ省力的に確保するせん定方法を検討の結果、長予備枝、摘心区においては、対照区より翌年の花芽が多く確保できた。継続試験を行い、収量、品質の変化について調査する。特産果樹栽培の ウメ‘紅サシ’のヤニフキ果軽減法として、初期肥大を促す目的で摘らいを行い、ヤニフキ果発生が軽減されるかどうかを検討の結果、50%の摘らいを行うことにより、ヤニフキ果の発生が減少する傾向がみられたが、効果としては十分ではなかった。 ‘紅サシ’の早期多収が可能な整枝方法について検討の結果、3本主枝整枝とH型整枝は2本主枝整枝より収量が多く、とくにH型整枝は単位面積当たりの収量が多いことが明らかになった。また、多主枝整枝は、植え付け5~6年目におけるせん定方法の検討が必要であると判断された。また、1年枝の切り返しが強過ぎたり、勢いの強い枝を用いた場合、発育枝が多発し、短果枝が確保しにくい。そこで、摘心処理により、発育枝を短果枝化させ、花芽を確保できるか否か検討の結果、5月下旬から7月上旬に摘心処理を行うことにより、短果枝確保が可能であると考えられた。
研究対象 ナシ、ウメ
戦略 園芸
専門 栽培生理
部門 果樹
カテゴリ うめ 省力化 新品種 長期保存・貯蔵 日本なし ふき

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