中山間地特産野菜の省力化と生産性向上技術の確立

課題名 中山間地特産野菜の省力化と生産性向上技術の確立
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 日南試験地
研究期間 新H16~20
年度 2004
摘要  夏秋トマトの養液土耕栽培において日野郡にあった給液方法とセル苗定植の実用性を検討の結果、養液土耕栽培において試作した給液マニュアルで栽培すると施肥量が削減でき慣行の土耕栽培以上の収量が得られ、さらにセル苗定植は実用的であると考えられた。普通栽培のトマト栽培で緩効性肥料の肥効特性を調査し省力肥培管理技術を検討の結果、溶出180日程度の緩効性肥料を基肥に全量施用すれば、慣行と同等の収量が得られ追肥が不要で省力的な栽培が可能であると考えられた。また、育苗・定植労力を省力化したセル苗直接定植栽培における肥培管理を検討の結果、セル苗定植栽培でも第1果房肥大期までかん水を控えて初期の過繁茂を防止すれば、慣行の肥培体系で栽培が可能であると考えられた。秋期に最低夜温が15℃以下となってからのハウスの保温管理が収量に与える影響を調査の結果、秋期に積極的に保温管理を行うことで収穫終期の収量が増加すると考えられた。夏秋用品種の‘桃太郎ファイト’‘AS-69’を主力品種の‘桃太郎8’と比較の結果、主力品種‘桃太郎8’に対し、‘桃太郎ファイト’は小玉で収量が劣り、‘AS-69’は大玉であるが上物率が低く収量が低いと考えられた。強電解水の散布が収量、果実品質に及ぼす影響について調査の結果、電解水散布がトマトの収量増加、果実品質の向上に及ぼす影響は認められないと考えられた。シロネギの夏どり作型において各種品種の特性を明らかにし、現地での品種選定の提供情報とする。今年はこれまでに絞り込んだ品種、現地栽培基準品種、種苗会社新品種の比較試験を‘夏扇2号’他6品種を供試し、1月15日は種、4月16日定植で検討を行った結果、夏どり作型では、‘夏扇4号’‘MSI-757’が有望であり、葉が折れやすい面があるが、‘ホワイトスター’がそれに次ぐと考えられた。秋冬どり作型において各種品種の特性を‘夏扇2号’他12品種を供試し、3月18日は種、5月27日定植で検討を行った結果、秋冬どり作型では、収量性から‘夏扇3号’‘夏扇4号’‘ホワイトスター’‘T-813’‘NS-9847’が、また収量は若干劣るが、食味の良いものとして‘NS-0275’が有望と考えられた。春植え夏どり栽培において、土壌改良材が白ネギの生育・収量に及ぼす影響を調査の結果、供試した土壌改良剤のうち、ケイ酸加里で最も増収効果があり、セルカ2号ではやや増収効果が認められた。中山間地では、夏期比較的冷涼な気象条件を活かした夏どりホウレンソウ栽培が行われていたが、近年萎凋病多発しているので、萎凋病耐性を有する優良品種の選定を行う。6月は種は‘プリウス’他6品種、8月は種は‘トライ’他5品種を供試した結果、6月は種は、‘グリーンホープ’など、8月は種は‘アクティオン’などが有望と考えられた。夏秋ピーマンの省力的で安定した収量の得られる整枝法と最適株間を検討の結果、株間は50cmで枝の処理は放任もしくは垂れ下がった枝のみ適宜除去する程度の整枝法が省力的で収量が高くなると考えられた。本県中山間地のブロッコリー栽培において、平地で栽培困難な6月どり作型の播種時期と適品種を検討した結果、早播きして大苗定植すると、花蕾が小さく可販株率が低くなるが、早期出荷が可能となった。また、6月どり品種は、‘グリーンドーム80’‘ほか4品種が有望。は種時期は、6月出荷では、3月上旬から4月上旬は種が適期であった。9月どり作型の適品種は、‘かさもり’‘すばる’が、品質はピクセルより若干劣るが花蕾の比較的大きい‘グリーンパラソル’などが、有望と考えられた。7月9日は種では、花蕾の大きさと品質から‘KB-1252’、花蕾の品質から‘すばる’‘えがお’が有望と考えられた。 中山間地域は、夏期の冷涼な気象条件を活かして10月から年内どりの高品質なストック栽培が行われているが、現地では、作型別の開花期、品種特性が正確に整理されていない。ここでは10~11月出荷でアイアンシリーズに適したは種時期を検討した結果、7月14日は種により、‘ホワイトアイアン’と‘ピンクアイアン’は切り花長が比較的長くなると考えられた。また、その開花時期は9月下旬から10月下旬であった。中山間地で発色が良く評価が高い色物品種の開花時期、品種特性を明らかにした結果、7月28日は種における開花時期は、‘朝波’‘朝の詩’‘風の舞’が9月下旬から10月下旬、‘イエローレボリューション’が10月上旬から10月下旬であることが分かった。‘朝波’は切り花長が短くなったため、若干の早播きの検討が必要であると考えられた。‘イエローレボリューション’は茎が細く、やや軟らかくなる傾向がみられた。プリムラは開花まで半年以上を要すため大型トレーを利用した省力育苗、早期出荷技術を検討の結果、juliae系品種を55穴トレーで育苗すると品質及び開花率が向上すると考えられた。なお、早期出荷技術については再検討が必要と考えられた。
研究対象 共通
戦略 園芸
専門 栽培生理
部門 野菜、花き
カテゴリ 肥料 育苗 栽培技術 出荷調整 省力化 新品種 施肥 中山間地域 土壌改良 トマト ねぎ 播種 ピーマン 肥培管理 品種 プリムラ ブロッコリー ほうれんそう 良食味

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