ツキノワグマの保護管理と農林作物被害回避技術の開発

課題名 ツキノワグマの保護管理と農林作物被害回避技術の開発
研究機関名 島根県中山間地域研究センター
研究分担 総合技術部鳥獣対策グループ
研究期間 継H15~17
年度 2004
摘要 (目的)本県のツキノワグマは、日本版レッドデータブックで「絶滅の恐れのある地域個体群」とされている。しかし、養蜂やクリ園での被害も多く、また、錯誤捕獲も多い。そのため、適正な保護管理技術を確立する。(得られた成果)平成16年度の捕獲数は、民家庭先のカキ等による有害鳥獣捕獲66頭(♂36、♀30)、錯誤捕獲45頭(♂24、♀18、 不明3)[うち放獣15頭(♂7、♀5、不明3)]、緊急避難4頭(♂)の合計115頭であった。なお、この他に交通事故による死亡が6件あった。捕獲個体の年齢構成は0~25歳であり、平均7.3歳(♂6.1、♀9.1)であった。腎脂肪指数は、例年に比べて全体的に栄養状態は良い傾向にあったが、子グマを連れた母グマの中には極端にやせ、栄養状態の悪い個体も認めた。旧匹見町奥地のルートセンサスでは、クマ棚、糞塊および爪痕などの痕跡はまったく確認できなかった。また、堅果類の豊凶調査ではシバグリは並作であったが、ブナ、ミズナラは凶作であったため、10月以降に人家周辺域のカキなどに誘引されて出没が増えたと考えられた。(計画)有害鳥獣駆除による捕獲個体については、栄養状態などの内臓分析を行う。錯誤捕獲された個体は、発信器を装着して放獣を行い行動圏の調査を実施する。(期待される成果)絶滅危機種の保護が図れる。(問題点)錯誤捕獲個体の放獣には、抵抗感をもつ住民が大半であり、放獣が困難な場合が多かったので、ツキノワグマについての理解と啓発活動が必要であった。
研究対象 ツキノワグマ
戦略 林業
専門 森林機能
部門  
カテゴリ かき 管理技術 くり ミツバチ

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