課題名 |
9 環境保全型農業技術の確立 (1)広域堆肥センターを基幹とした家畜ふん堆肥等の地域内循環システムの構築支援 |
研究機関名 |
大分県農業技術センター
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研究分担 |
化学部
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研究期間 |
継H16~18 |
年度 |
2004 |
摘要 |
■目的:県内に点在する堆肥センター等では生産された家畜ふん堆肥の効率的な利用や循環システムが必ずしも整備されておらず、その運営に苦慮しているのが現状である。そこで、本試験では広域堆肥センターを核とした地域循環型のモデル地区において、水田を中心とした家畜ふん堆肥等の地域内循環システム構築のための基礎となる技術的課題の解決を図る。成果としては、地域内の地力をデジタル土壌図としてパソコン上で表示でき、生産された堆肥の利用計画の策定が容易になる。また、エコファーマーに対する堆肥等有機物の効率的利用指針が策定できる。さらに、地力に応じた化学肥料の減肥・品質の向上により、環境にやさしい農業技術指針が策定できる。■成果:山香町J集落の全水稲作付け農家13戸の101圃場について可給態窒素値(以下リン酸緩衝液抽出法による値)を測定し、地力窒素マップを作成した。また、山香町の水稲エコファーマー69戸及び一般農家36戸の地力診断並びにアンケート調査をおこなった。可給態窒素値は、堆肥施用歴や堆肥の種類とは相関が認められず、基肥施用量が低いほど、また水管理が十分でないほど高い相関が認められた。アンケート調査から一般農家への利用促進を図るためには価格面の検討、利用効果のPR等が必要であると考えられた。現地7圃場の土壌を場内に埋設した枠試験では、減肥率2割までは精玄米重の減収率は0~6.2%であった。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
環境
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専門 |
土壌肥料
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部門 |
稲
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カテゴリ |
肥料
水田
水稲
地力診断
土壌管理技術
水管理
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