課題名 |
奄美地域の重粘土壌における花きの生理障害対策技術の確立 |
研究機関名 |
鹿児島県農業試験場
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研究分担 |
徳之島支場
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研究期間 |
完H9~16 |
年度 |
2004 |
摘要 |
(目的)奄美地域は本県一の切り花産地として拡大を進めている。一方、本地域ではアルカリ性の琉球石灰岩風化土壌や強酸性の粘板岩風化土壌等、県本土に見られない不良土壌が広く分布している。これらの土壌の持つ性質により微量要素等の過不足などによる生理障害が発生し、花きの産地拡大、高品質化の妨げとなっている。本試験では、現地で発生しているユリの生理障害(上位葉の黄化症状)について対策技術を確立する。(成果)現在までに、オリエンタルユリの上位葉黄化症状の原因は鉄欠乏であることを明らかにした。本障害の対策技術として、キレート鉄の葉面散布が効果的であることを明らかにした。また、県内各地で発生している同様の症状の発生原因は、低pH、高リン酸含量の傾向にあり、これらと発症との関係については詳細な検討と対策構築が必要と思われた。さらに、ユリの茎軟弱化の要因の一つは、過剰な窒素施肥であることを明らかにし、適正施肥推進のための資料を作成し、普及に移した。
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研究対象 |
オリエンタルユリ
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戦略 |
園芸
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専門 |
土壌肥料
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部門 |
花き
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カテゴリ |
肥料
黄化症状
生理障害
施肥
土壌管理技術
ゆり
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