有機栽培における畑土壌の総合的窒素管理技術の確立

課題名 有機栽培における畑土壌の総合的窒素管理技術の確立
研究機関名 北海道立中央農業試験場
研究分担 クリーン・土壌生態
研究期間 継H16~18
年度 2005
摘要 目的:有機栽培土壌の有機物分解能を簡易に診断する手法を開発し、有機栽培土壌の窒素無機化特性に対応した総合的窒素管理指針を策定する。計画:1)培養法による土壌の有機物分解能の測定。2)有機物分解能と土壌の化学性・生物性および作物生産性との関連。得られた成績:1)培養法による添加有機物の炭素無機化率は概ね、米ぬか>麦稈>堆肥の順であった。麦稈は炭素無機化率は中庸であったものの土壌間変動が大きかったことから、土壌の有機物分解能の診断指標として、培養法による添加麦稈の炭素無機化率が利用可能と判断された。2)添加麦稈の炭素無機化率と正の相関を示した土壌の化学性・生物性は、全窒素、全炭素、無機態窒素、可給態窒素、熱水抽出性窒素、α-グルコシダーゼ活性であったが、特に土壌の窒素肥沃度に関連する項目との間の相関が強かった。3)添加麦稈の炭素無機化率は、それぞれの土壌で栽培した牧草の刈取り部乾物重と窒素吸収量の双方と密接な正の相関を示した。4)以上のことから、土壌の有機物分解能の簡易診断指標としては、可給態窒素や熱水抽出性窒素などの土壌窒素肥沃度指標を代用できる可能性が示唆された。
専門 土壌肥料
部門 共通
カテゴリ 有機栽培 肥料 簡易診断 管理技術 土壌管理技術

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