課題名 | 環境保全型農業推進のための窒素固定微生物等の有効利用技術の確立 |
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研究機関名 |
北海道立中央農業試験場 |
研究分担 |
クリーン・土壌生態 |
研究期間 | 継H17~20 |
年度 | 2005 |
摘要 | 目的:植物ホルモン(インドール酢酸)の分泌により植物根伸長促進機能をもつアゾスピリラム菌について、定着性および接種効果に対する作物種や土壌環境条件の影響を検討する。計画:1)各種野菜苗に対する接種効果。2)接種効果が発現する土壌条件の解明。3)地温および土壌水分条件が接種効果に及ぼす影響。得られた成果:1)菌を各種野菜苗に接種すると、キャベツでは苗の葉数および根重が増加し、はくさいでは根重が増加した。レタスでは接種により苗の葉数、草丈および葉重が増加した。2)レタスでは接種区の規格内収量が無接種比118と大きく勝った。3)キャベツでは黒ボク土および泥炭土で接種効果がやや認められたが、グライ土および褐色低地土では接種により生育が劣る傾向であった。4)地温および土壌水分条件がキャベツへの接種効果に及ぼす影響を検討したところ、接種区の葉重が無接種と同等かそれ以上となったのは、地温では18~23℃、土壌水分では20~25%の条件であった。5)菌接種したキャベツの根は無接種に比べ細く、短く、本数が多かった。6)これらのことから、キャベツに対する菌接種効果の発現には、土壌の種類(物理性、窒素肥沃度等)、土壌水分等が影響することが推察された。また、接種効果発現にかかわる一要因として、接種による根の形態変化の関与が考えられた。 |
研究対象 | キャベツ、レタス、はくさい |
専門 | 土壌肥料 |
部門 | 共通 |
カテゴリ | 肥料 キャベツ 土壌環境 土壌管理技術 はくさい レタス |