農産物生育の広域モニタリング手法の開発

課題名 農産物生育の広域モニタリング手法の開発
研究機関名 北海道立根釧農業試験場
研究分担 作物科
研究期間 完H14~17
年度 2005
摘要 衛星リモートセンシング及びGISを活用して、広域的に牧草地の生育状況を把握する手法を開発する。・(a)市町村単位で大まかな草地の抽出を行うには、土地利用メッシュによる農用地の抽出後、教師なし分類を行う方法が有効であった。統計資料による草地面積の60~80パーセントにあたる草地が抽出された。また解析に用いる衛星データの取得時期としては6月上旬が適していた。(b)衛星データと解析ソフトのみによる圃場区画図の作成は精度が低く困難であった。航空写真と農家聞き取り・現地踏襲によって作成された圃場区画図が精度も高く確実であった。(イ)(a)同じ草量を測定しても草地の状況によって観測される反射率が異なることが明らかになった。草地の分光反射特性を利用して牧草収量を推定するには、出穂茎・節間伸長茎が無い時期を選び、NDVIを用いて行うのと精度が高かった。(b)草地の大部分がチモシーの早生種である根釧地域の草地では、6月上旬の衛星データと統計収量データを用いることで、年間の牧草収量を大まかに把握することができた。(c)以下の条件を満たすことによって衛星データを用いて圃場単位の草量を推定することは可能であった。(i)出穂茎が無く節間伸長茎が伸び始める前の時期に撮影された衛星データを用いる。(ii)収量調査地点の位置情報をGPSなどで把握し、解析には収量調査地点近傍のDN値のみを用いる。(iii)牧草収量を推定する説明変数にはNDVIを用いる。(ウ)早春の衛星データを用いることで裸地の被度が分かり、被度から草地の越冬状況を把握できることができた。(エ)草量の差や糞尿散布等の人為的要因が影響しマメ科牧草割合の推定は困難であった。(オ)(a)GIS上にメッシュ気象情報などを整備することで飼料作物品種の適応範囲検討等に応用できる営農用気象マップが作成できた。(b)作成した圃場図・圃場台帳は実際のTMRセンタ-設立計画、機械利用組合の運用、コントラ組織との関わりの中で活用された。
研究対象 飼料作物
専門 情報
部門 草地・飼料作
カテゴリ GPS 飼料作物 品種 モニタリング リモートセンシング

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