課題名 | 成牛におけるサルモネラ症の発生要因解明および予防技術 |
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研究機関名 |
北海道立畜産試験場 |
研究分担 |
基盤研究部感染予防科・病態生理科 根釧農試研究部乳牛繁殖科 |
研究期間 | H17~19 |
年度 | 2005 |
摘要 | 酪農家に大きな経済的損害をもたらす成牛におけるサルモネラ症の発生要因を明らかにし、その予防のための指針を作成する。方 法:1) 農場調査によるサルモネラ症発生要因の解析 釧路および十勝管内3地域の酪農家を対象に飼養・衛生管理に関するアンケ-ト調査を実施した。 また、十勝管内の1地域において、酪農家47戸の環境(通路、飼槽、バーンクリーナー終末部)のサルモネラ検査を実施した。さらに同地域の預託ほ育農場に導入される乳用子牛の糞便中サルモネラ培養検査(導入時、導入3日後)および預託元農場6戸の搾乳牛(15頭/戸、3か月毎2回)の同検査を実施した。2) 牛消化管内容液中におけるサルモネラの生残性 分離時期の異なる3種のSalmonella Typhimuriumの乳牛第一胃液および十二指腸液中における生残性をin vitroで検討した。成績の概要:釧路管内1地域の調査において、衛生管理ではスト-ル洗浄を行っている酪農家は27%、飲水器の洗浄を行っているのは50%にとどまった。防疫対策では踏み込み消毒槽は70%が設置していたが、外来車両のタイヤ消毒(消石灰散布)を実施しているのは20%にとどまった。十勝管内の調査ではこれらの項目の実施率は高かった。十勝管内1地域における環境、預託ほ育農場の導入牛(486頭)および預託元農場の搾乳牛の糞便のいずれからもサルモネラは検出されなかった。第一胃液(Ph6.63)中における生残性は、生菌添加24時間後までに3種のSalmonella Typhimurium(ST)の間に大きな差は認められなかった。十二指腸液(pH2.25)からは添加24時間後までにいずれのSTも検出されなかった。 |
研究対象 | 乳用牛 |
専門 | 家畜衛生 |
部門 | 牛 |
カテゴリ | くり 飼育技術 乳牛 発生要因分析 予防技術 |