10 売れる米づくりのための良食味系統「青系136号」「青系138号」の高品質安定生産技術の確立(1) 生育特性の解明

課題名 10 売れる米づくりのための良食味系統「青系136号」「青系138号」の高品質安定生産技術の確立(1) 生育特性の解明
研究機関名 青森県農林総合研究センター
研究分担 水稲栽培部
研究期間 継H16~18
年度 2005
摘要 (i) 本田の生育 施肥量8+3kg/10aで「まっしぐら(青系138号)」を「むつほまれ」・「ゆめあかり」と比較した結果、生育初期は草丈が長めに推移するものの、稈長は短めとなった。出穂期は「むつほまれ」・「ゆめあかり」より1~2日遅く、成熟期は2~3日遅かった。m2籾数は少なかったが登熟歩合が高く、玄米千粒重は重く、収量は多かった。玄米蛋白含量は最も少なく、味度値は最も高かった。 施肥量7+2+2kg/10aでは各品種とも収量が増加し、玄米蛋白含有率が高まり、味度値は低下する傾向にあったが、「まっしぐら」が収量・玄米蛋白含有率・味度値とも他の品種より優った。 異なる施肥量(6+2、6+3、7+2+2、8+2、8+3)で「まっしぐら」を比較した場合、草丈・稈長では明確な差は見られなかったが、茎数・穂数は基肥量に比例して多くなった。m2籾数及び収量は施肥量が多くなるほど増加した。玄米蛋白含有率は施肥量が多くなるほど高くなり、また追肥量が多くなるほど、追肥時期が遅くなるほど高くなった。逆に味度値は施肥量が多くなるほど低くなった。(ii) 栽植密度 栽植密度、70株/3.3m2、80株/3.3m2の生育差を検討した。成熟期の稈長・穂長、収量構成要素の登熟歩合、千粒重、玄米蛋白含有率は栽植密度の違いによる差は小さかった。他の形質で差がみられたのは、70株区の生育中期の茎数、成熟期のm2当たり籾数、玄米重が多く、80株区の玄米品質(整粒重比、未熟粒重比、白未熟粒重比)が良好であった。(iii) 作付普及対象地域の推定 県内24か所に設置された「まっしぐら」指導拠点ほ・試作ほから得られた生育データ及び気象データ(気温)を基に、ノンパラメトリックDVR法で生育予測モデルを作成した。この生育予測モデルを使用し、県内アメダス地点の市町村の田植最盛期平年値(過去10ヶ年平均)の翌日を起点とし、平年平均気温から各地点の出穂期を予測し、出穂期の翌日から40日間の日平均気温が20.0℃及び19.2℃を確保できるかどうかを検討した。
研究対象 水稲
専門 栽培生理
部門 水稲
カテゴリ 水稲 生育予測 施肥 品種 良食味

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