課題名 |
園芸原種苗育成事業 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
バイオテクノロジー開発部
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研究期間 |
継S49~ |
年度 |
2005 |
摘要 |
栄養繁殖性の園芸作物ではウィルス病による生産力低下が大きな問題である。県では昭和49年から主力品目であるイチゴのウィルスフリ-苗の配布事業を開始した。現在,増殖及び生産者への配布は(社)みやぎ原種苗センターが行い,県ではウイルスフリー苗の増殖母本(基核苗)及び,県が作出したオリジナルユリの増殖母本を育成し,原種苗センターに供給している。これら園芸作物の生産振興のためには優良品種の品質維持及び種苗の安定生産が不可欠であり,継続して実施していく必要がある。特にイチゴ苗生産においては,苗生産の安定・低コスト化技術の確立が必要である。イチゴについては平成17年度はウィルス病検定,炭そ病検定,DNA鑑定を実施し,平成17年4月28日に「とちおとめ」15株,「さちのか」4株,「女峰」1株,3品種合計で20株を配布した。セリ新品種「みやぎVWD1号」を1~2ヶ月毎に継代培養により維持,保存している。オリジナルユリは,「杜の乙女」,「杜の精」,「杜のロマン」3品種の母球を維持,保存している。母球から鱗片挿しにより培養球の増殖を行い,平成17年4月18~19日に「杜の乙女」700球,「杜の精」1,300球,「杜のロマン」1,200球,3品種合計で培養球3,200球を(社)みやぎ原種苗センターに配布した。タバコの乾燥施設を用いた強制乾燥法をコントロールとして,パイプハウスでの換気扇通風乾燥法および鉄骨ハウス内での暖房機利用強制乾燥法について検討し,データを収集した。いずれの試験区も発芽品質に問題ないことを確認したが,良品率についてはコントロール区を上回る試験区は無かったが,効率的かつ安定的な種子乾燥のための必要条件の絞り込みはできた。
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研究対象 |
共通
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専門 |
栽培生理
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部門 |
共通
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カテゴリ |
いちご
乾燥
新品種
せり
たばこ
低コスト
繁殖性改善
品種
ゆり
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