食材に由来する高齢疾患予防因子の機能解析とその応用(3)高血圧予防因子の探索と機能解析

課題名 食材に由来する高齢疾患予防因子の機能解析とその応用(3)高血圧予防因子の探索と機能解析
研究機関名 秋田県総合食品研究所
研究分担 生物機能
研究期間 継H15~19
年度 2005
摘要 (目的)高齢疾患には様々な病態があり、それぞれに予防法や治療法が異なる。秋田県では、高血圧症の比率が高く大きな問題である。秋田県における高血圧の最大の原因は、食塩の過剰摂取である。これ以外に偏った食事の摂取もあげられる。このように、食事は高血圧に限らず健康維持に極めて重要である。これまで、食品関連血圧調節物質としては、アンギオテンシン変換酵素を標的したものが主流であり、これに関連した特定保健用食品などの開発も行われている。しかしながら、血圧調節の根幹をなすレニンやレニンの内在性阻害タンパク質であるレニン結合タンパク質(RnBP)関連の食品由来調節物質の研究は行われてこなかった。そこで、本研究では、血圧調節の根幹を担うこれら酵素の特性を明らかにするとともに、食品由来の制御物質を探索し、構造機能相関を明らかとする。さらに、食による血圧制御の観点から、血圧管理と血圧調節機能を付与した食品の開発を目指す。本年度は、活性化した組換え型ヒトレニンとレニンの高感度測定用のアンギオテンシンIのラジオイムノアッセイ法を用いて各種食材由来のレニン阻害能を検討した。また、レニンの内在性阻害タンパク質RnBPの機能解析を行った。(成果)組換え型ヒトレニンの活性化条件の検討:図1に巻き戻しが完了したチオレドキシン・プロレニン融合タンパク質のトリプシンによる活性化条件を示した。トリプシン処理により時間とともに融合タンパク質 (Fusion Protein) のバンドが消失し、成熟型酵素 (Mature)の生成されることが確認された。発現した酵素活性は、ヒトレニンの抗体で特異的に阻害された。また、本酵素を用いて、食材由来のレニン阻害物質の探索を行った。一部の食材でレニン活性の阻害傾向が見られた。RnBP の機能解析: ヌクレオチドがレニンとRnBPとの相互作用に影響を与えていることが示唆された。今後詳細な検討が必要である。
専門 食品加工流通
部門 共通
カテゴリ 加工 治療法

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