課題名 | ブドウ新品種‘ルビーロマン’の安定栽培技術の確立 2 果粒の大きさを揃える技術 |
---|---|
研究機関名 |
石川県農業総合研究センター |
研究分担 |
砂丘地農試 |
研究期間 | 新H17~19 |
年度 | 2005 |
摘要 | 目的:新品種‘ルビーロマン’の有核粒数の増加による粒揃いを良くするため、人工受粉の効果や人工受粉用品種さらに花粉の発芽に適した温度および花粉採取時からの経時的発芽率の変化を検討する。ジベレリン(以下 GA)及びホルクロルフェニュロン(以下 F)剤を利用することにより、果粒の小さい無核粒の果粒肥大を促進させることで粒揃いの向上を図る。無核化栽培による粒揃いの向上を検討する。本試験では第1回処理時のジベレリン(以下 GA)の処理濃度について検討する。 得られた成果:(i)ルビーロマン’に対する人工受粉は有核粒の着粒に効果が認められ、1果房内の果粒の揃いに有効であると思われた。(ii)人工受粉用品種として正常に結実するといわれる花粉発芽率の6%以上が認められたのは、‘巨峰’‘高妻’‘ベリーA’‘シャインマスカット’‘ハニービーナス’‘安芸クイーン’‘甲州’の7品種であった。特に花粉発芽率が高かったのは‘巨峰’‘高妻’‘ベリーA’であった。(iii)花粉の発芽温度は品種間による差が見られるが20~25℃が適温と思われた。(iv)‘ルビーロマン’の花粉の発芽に適した温度は20~30℃であった。花粉の発芽能力は7日程度が有効と思われた。(v)満開10日後にGA及びF処理した果房は8月上旬のベレーゾン期から果粒の裂果が多発したため、無核粒の肥大効果を確認することができなかった。Fの単用処理で有核粒と無核粒を併せて見た場合、F処理したものはいずれも無処理のものに比べて1粒重が大きくなり、肥大促進効果は認められた。(vi)摘粒前の果房について、無核果率を調査した結果、GA6.3ppm区で無核果率が83.0%と低く、GA25ppm区では最も高く93.4%であった。GA処理することにより、果軸の硬化が認められ果軸が太くなり、軸割れが多く発生した。また、8月上旬から裂果が多く発生したため、無核果粒のバラツキ程度は調査できなかった。 |
研究対象 | ブドウ |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 果樹 |
カテゴリ | 安定栽培技術 受粉 新品種 品種 ぶどう |