課題名 |
地域遺伝資源の収集・保存と活用技術の開発 |
研究機関名 |
滋賀県農業技術振興センター
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研究分担 |
先端技術開発部・生物工学
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研究期間 |
H8~ |
年度 |
2005 |
摘要 |
○試験の目的:新しい地域振興品目の開発,在来品目の掘り起こし、また、地域の稀少植物,環境や景観に配慮した植物等の増殖技術を開発するなど、地域遺伝資源の収集・保存と活用技術を開発する。さらに、開発した技術を生物工学開放実習室を活用し関係者への技術の習得支援を行う。 ○成果の要約:(1)ササユリは、信楽町上朝宮区と多賀町のグループが取り組んだ。信楽町は600球増殖し、町づくりや小学生の体験学習に活用した。多賀町は、約2,000球増殖し栽培した。また赤色系統は200球を試験栽培した。 (2)ザゼンソウは、今津中学生の体験学習に活用し、培養方法や栽培技術の指導を行った。 (3)山ブキは、東近江市の農事組合法人と有限会社の2件の取り組みがあった。農事組合法人はH17年春に新たに500株を栽培に移した。有限会社は大量増殖中でH18春には500株を栽培見込みである。 (4)エゾリンドウは、米原市の農家がH17春に300株を栽培試験に移した。 (5)洋ランは、県洋ラン部会員が、優良株の大量増殖や、交配種子の無菌播種に取り組んだ。そのなかでカトレアの新株が育成された。 (6)米の品種判別のための玄米からのDNA抽出法の迅速化・低コスト化を県内企業と共同研究した。開発した方法では市販キットを用いた場合と比べ、同程度の時間でかつ安価(約10円/1サンプル、市販キット約300円/1サンプル)に改善できた。その結果、約8時間で品種判別が可能となった。ただし古米や長期間保存した米粉には応用できないため改善の必要がある。 ○成果の取り扱い:アナナスの組織培養による大量増殖法については、近畿中国四国農業研究誌に発表した。また、確立した培養技術や米の品種判別法は、平成17年度センターの農業技術研究会で発表するとともに、生物工学開放実習室を活用し、関係者への技術習得支援を行っている。
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研究対象 |
水稲、野菜、花き
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専門 |
栽培生理
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部門 |
水稲、野菜、花き
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カテゴリ |
アナナス
遺伝資源
カトレア
栽培技術
水稲
低コスト
播種
品種
ゆり
りんどう
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