課題名 |
チャノホソガの防除要否の判定技術の確立 |
研究機関名 |
京都府立茶業研究所
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研究分担 |
栽培課
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研究期間 |
継H16~18 |
年度 |
2005 |
摘要 |
チャノホソガは新芽を加害する害虫であり、農薬以外の有効な防除手段がないことから、農薬防除に頼っている。特に一、二番茶期には、製茶品質に影響を及ぼす三角巻葉による被害程度の予測が困難なため、予防的な防除が行われている。そこで、当害虫の防除要否の判定技術を確立するため、フェロモントラップへの誘殺数と卵数、潜行虫数、葉縁巻葉数及び三角巻葉数から、発生密度の推定方法について検討するとともに、三角巻葉と製茶品質との関係を明らかにする。その結果、5月から10月中旬にかけて、誘殺数のピークと卵及び潜行幼虫数のピークはほぼ一致し、三角巻葉数のピークは、誘殺ピークからやや遅れる傾向がみられたことから、フェロモントラップ誘殺数から卵、潜行幼虫及び三角巻葉発生時期を予測できる可能性が考えられた。また、一番茶萌芽期の誘殺数と摘採期の単位面積当たりの三角巻葉数との間にはある程度の相関がある傾向が見られ、三角巻葉の発生量を予測できる可能性が考えられた。また、被害芽を2%以上混入したものの製茶品質は、玉露では苦味や青臭、淡水、赤水が生じる傾向がみられた。てん茶では、外観はやや赤黒みが見られ、やや染まり不均、やや赤み(から色)を帯び、水色はやや淡水や赤み、滋味ではムレ味が生じる傾向がみられた。以上のことから、被害芽の混入率が1%以下では影響が少なく、2%以上で品質の低下が著しくなると考えられた。
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研究対象 |
茶
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戦略 |
環境
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専門 |
害虫
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部門 |
茶業
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カテゴリ |
病害虫
害虫
茶
てん茶
農薬
フェロモン
防除
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