| 課題名 | 砂丘ラッキョウ高位生産技術の確立 |
|---|---|
| 研究機関名 |
鳥取県園芸試験場 |
| 研究分担 |
砂丘地センター |
| 研究期間 | 継H16~18 |
| 年度 | 2005 |
| 摘要 | (1)4月の潅水の影響:4月の潅水の有無、量の違いが収量に及ぼす影響を検討する。 (i)4・5月潅水区は3月31日から5月21日まで火、木、土曜日各1回6mm潅水を行った。合計潅水量は138mmだった。5月潅水区は4月28日から5月21日まで火、木、土曜日各1回6mm潅水を行った。合計潅水量66mmだった。両区とも降雨は自然状態とした。(ii) 本年の降水量は4月が42mm(測定値:鳥取気象台)で平年の40%(平年114mm)、5月は71mmで平年の50%(141mm)と降水量は少なかった。(iii) 最大葉長は、処理開始時は大きな違いはなかったが、処理開始1ヵ月後では潅水処理によって約6cm長くなった。この差は収穫時まで同様だった。葉数は処理による差異はなかった。葉重は4・5月潅水区が重かった。(iv) 鱗茎重は4・5月潅水区が約4g重かった。分球数は処理による差異はなかった。1球重は4・5月潅水区が約1g重かった。換算収量は4・5月潅水区のほうが約200g重かった。(v) 以上の結果、3月31日から収穫直前の5月21日まで潅水することによって収量が増加した。 (2)栽植密度と種球重の検討:栽植密度および種球重の違いが収量に及ぼす影響を検討する。 (i) 各区とも条間24cmとし、株間は5cm、9cm(慣行)、15cmとした。種球は7~9g、9~11g、11~13gの重さのものを供試した。(ii) 最大葉長は、株間、種球重の違いによる差異はなかった。(iii) 分球数は株間が広く、種球重が増加するにつれて増加した。(iv) 1球重は株間が広くなると増加した。(v) 鱗茎重は株間が広くなると増加した。これは、分球数、1球重ともに増加したためと考えられた。(vi) m2収量は株間5cm処理で最も多かった。(vii) 以上の結果、株間を広くすると分球数、1球重はともに増加し鱗茎重は増加するが、m2当り植付け株数が少ないため、収量は密植したほうが増加した。また、1球重は栽植密度によって異なり密植では小球となった。(vi) 以上の結果、窒素施用量が増加すると収量は分球数の増加によって増加したが、慣行の1.5倍の施肥量で収量が最も多かった。そのため、収量面、コスト面を考慮すると慣行の1.5倍程度の施肥量が適正であると考えられた。 |
| 研究対象 | ラッキョウ |
| 専門 | 栽培 |
| 部門 | 野菜 |
| カテゴリ | コスト 施肥 らっきょう |