課題名 | 鳥取県に適応した切り花の低コスト生産安定技術の開発 |
---|---|
研究機関名 |
鳥取県園芸試験場 |
研究分担 |
花き |
研究期間 | 継H16~20 |
年度 | 2005 |
摘要 | シンテッポウユリの生育に及ぼす夜温および日長の影響:シンテッポウユリの生態的特性を明らかにするため、生育期間中の夜温と日長が生育・開花に及ぼす影響を検討する。 (i) ‘F1オーガスタ’を供試し、2003年12月25日に播種した。2004年5月19日に60cmプランターに10本植えで定植した。夜温10℃・15時間日長区、夜温15℃・10時間日長区および対照区として自然夜温・自然日長区を設定した。いずれも昼温は成りゆきとし、4反復で行った。(ii) 5月19日~8月27日の対照区の平均気温は25.4℃、定植後1か月間の最低気温は10℃~15℃で推移した。この期間の平均日長は15時間9分だった。(iii) 夜温10℃・15時間日長区、夜温15℃・10時間日長区とも開花せず、出雷のみ確認した。これに対し、対照区は8月下旬には調査が終了した。夜温10℃・15時間日長区と対照区は、日長がほぼ同じものの、夜温が大きく異なった。葉数には処理間で著しい差が認められた。(iii) 夜温15℃・10時間日長区と対照区は夜温、日長とも大きく異なり、その結果葉数に極めて大きな差が認められた。また、切り花重、切り花長、輪数とも対照区に比べて大きかった。(iv) 葉数は対照区が最も少なく、夜温15℃・10時間日長区が最も多かった。(v) 以上の結果、夜温と日長はシンテッポウユリの花芽分化に影響し、日中の気温は同じでも夜温が低いと花芽分化は著しく遅れることが明らかになった。また、日長、夜温とも相互に影響を及ぼしていると推察された。 |
研究対象 | 共通 |
専門 | 栽培 |
部門 | 花き |
カテゴリ | 栽培技術 低コスト 播種 ゆり |